アカプルコ大会の1回戦、残念ながら錦織はシャポバロフに負けてしまいました。
スコアは、シャポバロフから見て
6-7(3), 6-3, 6-1のフルセットでした。
相当暑かったらしく、二人とも汗だくでシャポバロフは氷のタオルを、錦織はいつもの氷袋を使っていました。この環境もプレーに影響を及ぼしたでしょうか?
試合の流れと感想
サーブが安定せず、調子が上がらなかった
第一セットは錦織はまあまあ良いプレーをしていたと思います。その第1セットを錦織が取った後から徐々にプレーの精度が落ちていったように見えました。
特にサーブが気になりました。サーブフォームを改善して手首に負担のない形になったはずでしたが、今日の試合では以前のようなフォームで打ってることが何回かあったような気がします。身体が反りすぎてフォームが安定していないように見えました。
サーブの確率も悪かったですね。3セット全て50%程度でした。
でもそれはシャポバロフにも言えたことで、ダブルフォルトが11本とかなり多かったです。彼も3セット全てでファーストの確率は50%行くか行かないかという低い数字でした。そこに付け込むことができなかったのは残念でした。
ブレイクポイントも何本も握りましたが、錦織はそのチャンスを活かせませんでした。10回中1回しかブレイクできなかったのは痛いです。
第2セットを取られ、第3セットに入ると、明らかに錦織の集中力が落ちたのが見て取れました。私は見落としてしまいましたが、イライラでラケットを投げつけてしまったようですね。
メンタルマネージメントの重要性
「ラケット投げや破壊の是非」については状況によるので何とも言い難いですが、錦織の場合はダメです(個人的な意見なので許して)。ちなみにサーシャもダメですw。
例えば、ジョコビッチがそのような行動をとることはたまにありますが、彼はそれを負のエネルギーを捨て去ってプラスに変える行為としてやっているので良いんです(良いとは言い難いけどw)。
良い意味でフラストレーションの発散で、実際その後スッと切り替えてプレーの質を上げることができます。
でも錦織の場合は、今まで見てきた中でもラケットを投げつけたり折ったりした後に、プラスに変えられた試合はほとんどないように思います。
彼の場合は発散ではなく、自分に対する怒りの八つ当たり的な行為だからだと思います。ある意味、真面目過ぎるのかもしれませんね。
投げたり破壊した後に、「あ~スッキリした!✨」と思えるのであれば良いと思います。
そのくらいやり切って切り替えられればOKだと思うんですけどね。(フォニー二とかバブリンカもそのタイプかな~?どうだろう?)でも、錦織はわりとそのままその気持ちを引きずってしまう感じがしています。
せっかく投げるなら(笑)発散しきって欲しいですね。
でもこれはメンタルマネージメントを取り入れて意識的にそういう時の行動を変えることで、考え方や意識まで変えることが可能なので、是非取り入れて欲しいです。
たしか去年の年末の錦織と松井秀樹のTVの特番の中でもそんな話が出ていたような気がします。錦織のプレーのビデオを見ながら専門家の人が解説していたと思います。
今日のシャポバロフの状態は決して良くなかったと思うので、本来の錦織であれば普通に勝てた試合だと思います。
こちらは試合後のシャポバロフの話(簡単意訳です)
“I just kept fighting. I got my break, and the momentum went from there,” Shapovalov said. “It’s tough to play him. He’s so solid. He moves extremely well. It was an extremely difficult match for me.”
「ただファイトし続けたんだ。そうしたらチャンスが来たんだ。錦織を相手に試合するのは大変だ。彼はとても堅実だ(solid)。動きは半端なく良いし、僕にとっては非常に難しい試合だった。」
ーATP公式サイトより一部抜粋
まだまだ復帰途中、焦る必要なし
実際問題、テニス選手の生命線でもある手首にあれだけの大怪我をしてから、まだたった6か月です。私は最初に1月に復帰するというのを聞いた時には驚きました。早過ぎるのではないかと思ったからです。
もちろん私は専門家ではないので軽々しくは言えませんが、昔、足首の靭帯の部分断裂を経験したことがあったので、治っていく経過は何となくわかります(私も手術はしませんでした)。
復帰してから今までの試合でも手首を振るしぐさを何回もしていたので、当然ながらいまだ完全回復とは言えないでしょう。試合をしながら回復させているような状態かな?と思っています。ある意味リハビリを兼ねてるような気がします。
であれば、やはり完全に違和感も痛みもなくなり、サーブフォームも身体にしみ込んで120%完全回復と言えるまではまだ道のりは長いのではないかと思います。
クレーシーズンあたりで80~100%になったら良いな~と思っています。
それとは別に試合の途中に何回か脇腹を触っていたのが気になりましたが、大丈夫でしょうか?いつものところです(左脇腹)。
錦織のバックハンドは素晴らしいですが、そのショットを放つためにかなり身体を捻ります。その捻りがあの鋭角なアングルショット生み出すんですが、左わき腹にはかなりの負担はかかっていると思います。
何とかこれ以上怪我を重ねないように、色々な事に取り組んで欲しいですね。
次は、苦手な?(笑)インディアンウェルズ。とにかく焦らずに戻ってきて欲しいです。
Yuriでした。
コメント
経験から言えば、高温プラス多湿、これはダイレクトに体調に影響します。普通に生活するだけでも辛いです。ましてやハードなテニス…。もちろんそれに耐えられるだけの体力がプロ選手には求められるわけですが、復帰間もない錦織選手には少々酷な状況だったと思います。せめてナイトマッチだったなら…。たらればです。失礼しました。
みんな汗だくで暑さに対処するのが大変そうでしたよね。
ま、ゆっくり復帰を待ちましょう。
マイアミがとりあえず楽しみです。あ、あと久しぶりのモンテカルロ!
怪我したことは残念だったけど、今のケビンみたいに復帰してカムバックする錦織を見るのも楽しみです。
昨日は感染症か何かに罹っていたっぽい、という情報もありましたね。
私は試合始まってすぐから熱中症気味に見えたんですが、熱があったのかもしれませんね。憶測でしかありませんが・・。
体調不良がプレイに大きく影響したことは考えられると思います。
IWまでに体調が戻ることを願います。
私は復帰後の新しいサーブがすごくいいと思っています。
ダラスの放送のときの解説の坂本真一さんも絶賛していました。
あのサーブが入るといいがんじで自分のリズムが作れるようになる感じがしています。新しいサーブでさらなる展開が待っていると思って勝手にウキウキしていたので、昨日はそのことがショックでした。
昨日の試合ではなぜあのサーブではなく以前のようなフォームに戻っていたのか気になってしかたありません。
ファンが口出しすることじゃないんですが、
できることなら新しいサーブを採用して欲しいと願っています。
風さん、こんにちは。
確かに体調は良くなかったそうですね。
気候が違い過ぎるところへの移動は本当に大変ですよね。身体の調整ができないうちに20度もの温度差は誰にとってもきついです。とりあえず、今回の敗戦は忘れることにしましょう(笑)。
サーブは私も同じ感想です。でも試合を少し見直しましたが、新しいフォームでも打っていたと思いますよ?
まだまだ身体に染み込んでないでしょうから、疲れてくると戻ってしまうのかもしれませんね。何事も変化には時間がかかるものだと思います。
IWとマイアミでどうなるか、楽しみにしたいと思います。元気に戻ってきて欲しいですね。
今日は最初から表情も冴えませんでしたね。アカプルコに入ってから『暑い、暑い』とチャットでも連発してましたから、試合も続いてたし寒い所から急に来て、ちょっとバテ気味だったかも。今日はフォアもバックも、サーブもリターンもちょっとずつミスが多かったけど、今日まで良い時も多々あったから、安定するまではアップダウンの繰り返しですね。まだまだ、これから。インディアンウエルズは置いといて、マイアミあたりでそこそこ行ければ、自信もついて良いスパイラルに乗っかれそう。楽しんでほしいですねー。
確かに真冬のNY(雪も降ってた)から真夏?のアカプルコでは体もきついですよね~。そう言われてみれば、アメリカ経由で来た選手が軒並み負けてるかも?
復帰の経過さえ、楽しんで進んでいってもらいたいですね。
無事に戦えていることを先ずは喜ぶべきですよね~(T_T)
ラケットを投げるくらいの闘志、悔しさを感じるところまで戻ってきたのも前向きな材料ですね(`・ω・´)ゞピシッ!
それはもう本当にそう思います。ここからじわじわ戻して欲しいですね。
ラケットはどうせ投げるなら、思いっきりやってスッキリしちゃって欲しいところです(笑)。