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怪我から復帰した錦織、4大会目はアカプルコ大会(ATP500)

2018アカプルコ大会
DavidRockDesign / Pixabay
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Yuriです。

錦織は今日から始まるメキシコのアカプルコ大会に出場します。

この大会は錦織が怪我から復帰して4大会目の大会になり、錦織が復帰してから一番グレードが高いATP500大会です。

今まではATPツアーレベルの更に下の下部大会であるチャレンジャー大会2大会に参戦。2大会目のダラスでは優勝しました。

 

その後出場したニューヨーク大会はATP250の大会でしたが、準決勝でTOP10選手であるケビン・アンダーソンにフルセットの上敗れました。でも良い試合だったと思います。

錦織が躍動していて、楽しそうで安心しました。

↑NY大会は珍しいブラックコートでした。

 

ここまで既に錦織は復帰後3大会を終えていますが、今まで私が錦織の復帰について記事を書いていなかったのには理由があります。

今回はその理由について書いてみたいと思います。

*あくまでも個人的な見解と気持ちなので、そこはご理解いただけるとありがたいです。

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私が復帰後の錦織について書かなかった理由

一つには個人的に忙しかったこともありますが、一番の理由、それは・・・

 

錦織の状態が、めちゃくちゃ心配だったから!!

 

ヘタレですみません。(笑)

では何がわたしがそんなに心配だったかと言うと、復帰第1戦目がチャレンジャー大会だったからです。

錦織がチャレンジャー大会に参戦!?

実は私は錦織のチャレンジャー大会参戦については懐疑的でした。

その理由は二つあります。

一つ目は、つい半年前にはTOP10にいた錦織(1年前はTOP5)が怪我明けだからといって、本来なら出られない(たしかランキング50位以上の選手はエントリーできない)下部大会に出るというのは、ちょっとどうなんだろう?と思ったことです。

例えば、去年怪我から復帰したフェデラーとナダルを含むBIG4であれば、いくら怪我からの復帰と言えども

チャレンジャーにエントリーするなんてことは、おそらく絶対にない!

と思いますし、バブリンカラオニッチもやっていません。

また2年以上もの間、複数回に及ぶ手首の手術を経て復帰してきた元世界4位のデルポトロ(復帰時点ではランキングはほぼ消滅)でさえも、復帰する時にチャレンジャー大会には出ていません。

復帰時点のランキングが100位以下になっていたりすれば別ですが、錦織は26位くらいでしたし、半年前の時点では錦織の評価はBIG4+1(バブリンカ)に続く位置の選手という評価だったはずです。

それだけのトップ選手がなぜ?と、どう考えても納得できませんでした。

 

チャレンジャー大会はATPツアーの下部大会に当たります。そこには何としてもポイントを稼いで自身のランキングを上げていきたい200~100位前後の選手が多数エントリーします。

そこに怪我でランキングを下げたとはいえ、まだ20位台ついこの間までTOP10どころかTOP5にいた錦織が出場するということは、少なくとも一人は押し出されてエントリーできなくなり、更には実力からすれば錦織が優勝する確率はかなり高いため、出場選手のポイント獲得を妨げてしまうことになります。

そのような状態を避けるためにランキング上位の選手のエントリーは禁止のはずなので、それを押してまでWCをもらって出場するというのは、TOP選手としてはどうなんだろうか?という思いが最後までありました。

実際のところはわかりません。別に本当は大したことではないのかもしれませんが、私はそのように感じてしまいました。

 

二つ目の懐疑的に思った理由は

実は錦織の手首はまだ、完全には回復していないのではないか・・・?

ということでした。

これが一番心配でした。

 

まだ完全に治っていなくて痛みが消えていないのではないか?

もしそうだとしたら、試合に出るのは危険じゃないのか?

200%になるまで復帰しないとちょっと前に言っていたのに、チャレンジャーに出るなんて焦ってるの?それとも、本番(250以上のツアー大会)前のウォーミングアップ?

更にはもしそんな気持ちで出るなら、チャレンジャーというフィールドで必死で戦っている選手に失礼では?

とか、悶々としていました。

結果的には錦織にとっては良かった

では、実際錦織にとってはどうだったのか?

今のところ、錦織にとっては成功だったと言っていいと思います。

大会を重ねるにつれて、どんどん動きも良くなっていったように見えましたし、ニューヨーク大会では、楽しそうに躍動する錦織を見ることができました。

本人もインタビューでは手ごたえを感じているようなことを言っていましたし、手首も痛みが出なかったと言っていて、本当に安心しました。

錦織にとっては一番良いプロセスで復帰してきたと言っても過言ではないでしょう。

心配しまくりましたが、結果的に良かったですね。ホッとしました。

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錦織には絶対的な自信を身につけて欲しい

私は以前から錦織は自己評価が低いタイプだと思っています。

マイケル・チャンコーチが何度も「自分を信じろ!」と言い続けた事は有名だと思いますが、錦織本人も「マイケルが軽く洗脳してきます。w」と言ったように、錦織自身はどこか自分を信じ切れていないように見えます。

あの2014年の全米の後、TOP10、TOP5に入ってからは多少は変ったようにも見えましたが、それでも自分の順位に実感がないような発言もしばらくありました。

また、リップサービスだったかもしれませんが、ユニクロのイベントではジョコビッチを目の前に「ジョコビッチが引退したら頑張ります。」と言ってみたり(この時ジョコが驚いたような顔をしたのが印象的でした)。

本気でNO.1を狙っている選手とは思えない言葉を発することも多々ありました。

日本人にありがちの「謙虚さ」は戦う相手がいる個人スポーツにおけるアスリートとしては、欠点になりえます。

以前錦織は「練習してないと不安。」「試合数が足りないので自信が持てない。」と2,3日でさえ、休むことに対する不安を口にしていたこともありました。これもひとえに自信のなさからくる衝動だと思います。

見てる方からすると、あんなに才能に溢れているのになぜそんなに自信がないのか不思議すぎます。w

そんな錦織だからこそ、ダンテコーチは着実に段階を踏んで復帰させようと思ったのかもしれませんね。スペインのATPサイトの記事で、このチャレンジャー参戦の提案はダンテがしたものだという記事を読みました)

 

この記事の中で、ダンテコーチは何度も錦織の気持ちを下げないように励まし続けたということが書いてありました。

BIG4が持つ、圧倒的な自信を錦織は持ち合わせていないからこそ、ダンテは励まし続けたんだと思います。

今後、錦織が残り少ない現役選手としてのピーク(おそらくこの2,3年)を最大限に使うためにも、根拠のない自信と根拠のある自信、両方が必要になると思います。

たとえて言うなら、今回の平昌オリンピックで金メダルを取った羽生結弦のような絶対的な自信(彼は両方の自信を持ち合わせてますね)を身につけて欲しいと思います。

根拠はなくとも自分が一番だと思い、それを公言できる自信(羽生君はジュニアの頃から俺俺キャラだったw)。そしてその自信を裏付けるための徹底した練習、更には怪我で練習できない時はそのときに出来る全ての事に集中し、分析や研究をし尽くすという勝利へのあくなき追求。

こんな取り組みを錦織も自ら取り組んで欲しいと思います。

あるいは、銀メダルを取った宇野昌磨のような自分がこれまでやってきたことを信じる力を持って欲しいです。

 

錦織は持てるポテンシャルの70%くらいしかまだ発揮していないと私は思っています。

今回の怪我をきっかけに、大きく飛躍して欲しいと切に願っています。

 

さて、アカプルコの初戦はシャポバロフ!!

楽しみです。

試合が始まるまでにはプレビュー記事を何とか書きたいと一応思っています。(笑)

Yuriでした。

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