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マドリードオープン2018 優勝はアレクサンダー・ズベレフ!

2018マドリード大会
NakNakNak / Pixabay
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マドリードオープンはサーシャ・ズベレフが優勝を飾り幕を閉じました。

サーシャの安定感は半端なかった。

対してティームは明らかに状態が悪かったです。

私としてはナダルに勝ったティームを応援していましたが、やはりナダルに勝った疲れや達成感が最後に足を引っ張る形になったでしょうか。

いわゆるビッグウィンの後の試合は難しいっていうあれです。

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大物食いの後は難しい

ティームはナダルに初めてそれもクレーで勝った達成感と疲労はとてつもなかったと思います。試合後に泣いていたというツイートも見ましたし。

そうなると、もう集中力がリセットされてしまっていたのもうなづけます。SFのケビン戦までは持ったんでしょうが・・・。

 

これは今までもよく見た光景ですね。特にBIG4の一角を倒した後はとてつもない疲労と満足感、達成感でフィジカルもメンタルも維持できなくなるというのはよくあることです。

  • 2011年のバーゼルで錦織がジョコビッチに勝って、フェデラーにコテンパンにされた試合。(ジョコに勝った後にフェデラーとか無理過ぎ)
  • 2014年のマイアミのQFでフェデラーに勝った後、身体が動かなくなりSFジョコビッチ戦を棄権。
  • 2014年の全米でスタンとジョコビッチを倒した後、決勝でチリッチに負け。そのチリッチもフェデラーに勝って決勝に来ているので、いわゆる勝者のメンタルがその時点で錦織よりあったということかもしれません。
  • 2015年のカナダMSでナダルに勝ってマレーに負け
  • 2016年の全米でマレーに勝ってバブリンカに負け

 

記憶にある錦織の試合だけでもこれだけあります。

錦織の場合は、BIG4に勝ってフィジカルがやられてしまうパターンが多いです。

チリッチは運もあると思いますが、その運を利用してチャンスはしっかり取り切るところが凄いと思います。

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試合の流れと感想

ざっと流れと感想を。

試合の流れ

ティームは最初から試合の入りが悪く、なんてことないショットをいくつもミスしてあっという間に最初の自分のサービスゲームを落としてしまいました。

その時点で、試合の行方が想像できてしまいました。

どうにか、プレーのレベルを上げて反撃してくれることを期待しましたが、ティームは最後まで調子が上がらないまま、ストレートで試合は終わりました。

スコアは6-4,6-4でした。

前記事

ティームはサーシャのバックではなくフォアで勝負しないと厳しくなってくると思います。サーシャのバックハンドは本当に隙がありません。自由自在に攻撃も防御もできます。

錦織がサーシャを破ったモンテカルロの試合を参考にしてみるといいのかも?

本当はストロークで勝負し過ぎずにドロップショットとか使うと良いと思いますが、ティームのドロップって見たことない気がする・・・。

 

と書きましたが、この通りサーシャのバックにティームが打って精度の高いバックハンドの餌食になるパターンが多かったです。

第2セットの終盤になって、何とかサーシャのフォアにボールを集めようとしていましたが、時すでに遅し。ティームのショットの精度が低く、ミスでチャンスを逃してしまうともう後がありませんでした。

試合終了。あっさりサーシャが3つ目のマスターズタイトルを取りました。

試合の感想

以前から思っていたんですが、ティームのショット一つ一つはパワーがあっていいんですが、まだ引き出しが少ない気がします。

上に書いたようにドロップショットとかほとんどしません。ストロークが中心で後方にいることが多いので、その分相手の揺さぶりに弱いです。元気な時は走ってカウンターもできますが、疲れてくると厳しくなります。

ナダル戦の時は「自分にとって後ろにいた方がやりやすくても、前にいるようにした。そうでないとラファに勝てない。」と本人もインタビューで言っていたように、前で攻撃してたんですが、決勝ではかなり後ろにいたと思います。

その点、サーシャの方はやはり引き出しが多いです。フォアもバックもサーブも強烈でドロップショットも仕掛けてくる。

モンテカルロの錦織戦の序盤は二人とも色々仕掛け合って面白かったです。

加えて、再三言っているようにサーシャのバックハンドは世界屈指✨だと思います。下手すると錦織以上かも。(認めたくないけどw)

そんなサーシャにバックハンド勝負をしてはいけません。

 

モンテカルロでは錦織は何度もドロップショットでサーシャを前後にも振りました。

それがじわじわサーシャの予測を狂わせ、体力も奪ったと思うので、同じような戦略が必要だったと思います。できるかどうかは別ですが・・・。

あれは錦織だからできたということもあります。おそらくキリオスも色々な事をやるので同様にサーシャにとってはやりにくい相手なのかもしれないですね。

サーシャはこれでマスターズタイトルを3つに伸ばし、トータルのタイトル数も8になりました。この数字は驚異的です。

ただ、彼はグランドスラムではほとんど結果を出していません更に前記事でも書いたようにラッキードローで勝ち上がっているケースが多々あります。

このあたりもいまいちサーシャの成績に納得ができない部分なんですがw。

 

今後、BIG4がどの程度復帰できるのかまだ不透明ですが、以前の様な強さを彼らが取り戻した時にどうなるのか楽しみです。

このまま彼らが戻ってこないことはまだ想像したくありません。

今シーズン後半~来シーズンにかけて、色々な意味で楽しみにしたいです。

もちろん、錦織の完全復活も期待したいです。

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もうローマ大会はスタート

そんな錦織はもうローマで今日1回戦があります。相手はフェリシアーノ・ロペス。まずは何としても1回戦を突破して勢いをつけてもらいたいところです。

杉田は残念ながらハリソンに負けてしまいました。最近負けが続いているので気になります。

錦織もそうですが、選手生命は決して長くありませんから更なる向上のために環境を変えたり、コーチを変えたり、道具を変えたりと、何か変化を求めることは、特に低迷している時は必要だと思います。

より良いものを求めてハングリーでいて欲しいと思います。

何とか錦織が健康を取り戻して、このローマから続く全仏で良いプレーができることを祈りたいです。

Yuriでした。

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