前記事の続きになります。
こんなに書きたいことが多過ぎる試合って、今まであったかな?
私がブログを書き始めたのが1年前なので、もっと前ならあったかもしれませんが、逆に言えば、この1年これだけ興奮する錦織の試合がなかったということだと思います。
強いて言えば、手首の怪我をする直前のワシントン大会での対デルポトロ戦だったと思いますが、あの時はどちらかと言うと錦織が圧倒する形で勝ったので、双方のテニスのレベルがこんなにも高い試合は久しぶりだったと思います。
前記事では試合の大まかな感想を書いたので、今回は試合の流れを中心に書いていきます。
あまりにも密度の濃い試合だったので、かなり長いです。
錦織VSジョコビッチ 試合の流れ
試合開始が遅れに遅れて、23時にスタンバイしてたのに始まったのは1時半。寝落ち寸前でした。↓こんな状態w。
眠い・・・。
昨日寝て起きたら錦織が圧勝してたから、寝たら勝ってるかも?😄
いやいや、この一戦を生観戦で応援しなくてどうする?
身体と頭が反対の状態に・・・はっ!寝落ちしそう— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
第1セット
ようやく試合が始まった。錦織はいつものようにリターンを選択。
いきなり錦織のフォアとバックのダウンザラインが炸裂。
錦織の球が凄い伸びてて、スピードもタイミングもはやい!😳
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
ブレイクスタート!!🔥
素晴らしい!!早い展開で無駄にラリーをしないのが良いですね。
このまま行かないかもしれないけど、このまま行きたい!!— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
試合が始まった途端に、目の覚めるような錦織のスーパーショットが次々に繰り出され、あっという間に錦織がブレイクスタートしました。
文字通り目が覚めました。
なんだなんだ、凄いぞ・・・。
後は、この集中を切らさないようにすることだけ🙏
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
フォアのクロスの角度が凄い(錦織)
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
ジョコビッチはこれまでの錦織のパターンを考えて(バックが脅威でフォアのミス多め)、フォアを狙っているような配球でした。
そのジョコビッチの思惑を外すような目の覚めるようなフォアの攻撃と、それに組み合わせたバックのダウンザラインで錦織がウィナーを奪っていきます。
とにかくフォアが良かった!
きた~!!バックハンドのダウンザライン!!
さらに、もう一本!!😆💪— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
本当に素晴らしい・・・ちゃんと相手が見えてジョコの逆を突いた!
ナイスキープ。✨— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
セッタップした!!!
素晴らしい。何が素晴らしいって、落ち着いてることが素晴らしい。
落ち着いているのに、攻撃が早くてミスが少ない!✨— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
錦織が時間を支配しているのでジョコの逆を突くこともできて、理想的な試合展開で錦織のSFS(サービングフォーザセット)を迎えます。
そして、今までのようにパニック気味に攻め急ぐこともなく、落ち着いてサービスゲームをキープしてセットアップ!錦織が第1セットを取りました。
第2セット
第2セットに入るとジョコビッチの集中力が増していきます。
それにしても今回の主審のベルナルデスさん、誤審が多過ぎでした・・・。やっぱりクレーコートでもホークアイは必要だと、心底思いましたね。
こういうジョコは好きだけど、実際はアウトだったという・・・。
このあたり、ジョコの感覚も狂ってる?どちらにしても、しっかり自分のプレーに集中して!
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
さあ、サクッと取り返しましょう。
1セットで見せたようなフォアの攻撃が欲しい。— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
今度は逆にジョコビッチがブレイクスタートで先行します。
でも決して錦織のプレーレベルが下がったわけではなく、ものすごいレベルの壮絶なバックハンドの打ち合いが続きます。こんなのあまり見たことない・・・。
雪rinkoさんがテニスチャンネルの英語解説をツイートしてくれました。こういうレベルの試合だということを日本中の人達にもっと知って欲しい!
「コート上で目撃することのできる最高峰のBHラリーです。正確性とパワーにおいて。」
— 雪rinko (@snowytenis) 2018年5月18日
(私もやっぱりTennisTVに入ろうかな~、最近副音声がないことが多くて不満気味です。)
ジョコのペースで打ち合いをしてはダメよ~!
早めにジョコを振っていって!— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
ジョコビッチの正確で深いショットに押され気味になると、バックのクロスの打ち合いになってしまって、先にジョコに展開されて振られて取られるというパターンが増えてきました。
第1セットで効果的だったフォアを打つタイミングが遅くなり、コースも甘くなります。こうなるとジョコビッチにすべて拾われてしまうので、決まらなくなります。
よしよし、一つ返した。
ちょっと気持ち切り替えて、このセット取りに行こう!— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
錦織のこの行動はどうなの?
どこか痛めてはないんだよね。まさか— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
2ブレークされた後、何とか一つ返しますが、その後はあまり球を追いかけなくなりました。WSO(わざとセット落とすw)だったのかもしれませんが、あまりにもあからさまなのはどうかと思います。どこも痛めてなければ良いのですが。
すねにテープが貼ってあったので、その影響があったのかもしれません。
1-6で第2セットを落とします。
第3セット
仕切り直しの最終セット。取った方が勝ちというシンプルな構図で、どちらが強い気持ちを保ったまま、ミスを最小限に抑えて攻撃的でいられるかが鍵になります。
↓この気持ちを強く持って欲しい!
錦織~!!今日は勝つんだぞ~!!
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
とにかく今回は変なコールが多かったです。
第2ゲームのジョコビッチサーブで双方の凄いラリーとドロップの応酬で、錦織のドロップ返しが決まった後に主審が下りてきて、ジョコのボールがアウトだったと判定。
リプレイザポイントに!何で錦織のポイントじゃないの!?
何で???アウトだったでしょ?
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
更には同じゲームのジョコの40-0の場面で、ジョコのサーブがアウトとコールされたことに、ジョコがごねていたら、錦織が「いいよもう、入ってたよ。」とインを認めてジョコのサービスエース扱いでそのままジョコがゲームをキープしたことになりました。
でもこのサーブ、TVの映像はアウトだったんです!!
もうわけわかりません。
その流れのまま、次の錦織のサーブになりますが・・・
今度は錦織がマドリードでジョコがやったミスと同じスマッシュミス・・・。このミスで0-40となりブレイクされてしまいます。
No no no no nooooooooooo!
Can you believe it? #ibi18 pic.twitter.com/WF5Qu4IL8D
— Tennis TV (@TennisTV) 2018年5月18日
やっちまった・・・。落とすだけでよかったのに。
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
これで万事休すかと思われましたが、何とすぐさまブレイクバック!!
戻した~😭😭😭😭😭
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
いや~ホント錦織すごい。続く自分のサービスゲームをキープすると、錦織から見て3-2の次のジョコビッチのサービスで最大のチャンスがやってきます。
ブレイクポイントを握り、ここを取れば4-2にリードできるチャンスでしたが、決めに行ったバックのダウンザラインがネット。そのままキープされてしまいました。
頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ💪🔥
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
今のは素晴らしかった!✨
ジョコからも拍手いただきました。— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
チャンスの後にはピンチが、ピンチの後にはチャンスが、とはよく言ったものです。
今度は錦織のサービスゲームでジョコビッチにブレイクポイントを握られてしまいます。一度は美しいダウンザラインでセーブしたものの、結局ブレイクされてしまいました。
それにしても二人のプレーレベルが凄い!
錦織すごいよ😭
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
負けた・・・😭😭😭
でも、凄い試合だった。
勝てると思った・・・。
もう少しだった😭😭😭😭😭— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
最後までどちらが勝ってもおかしくない試合でしたが、わずかな差、大事なポイントでしっかりブレイクできる強さやショットの精度が勝敗を分けたと思います。
言うなれば、このレベルの試合を何度もフェデラーやナダルとグランドスラムの決勝で戦って、更にそれを勝ってきたチャンピオンとしての経験の違いだったのかもしれません。
これで試合終了です。
本当にすごい試合でした。
まとめ&決勝の行方は?
錦織が凄いハイレベルなテニスをしたにもかかわらず、それについて行って最後には更なるレベルをキープしたまま勝ち切ってしまう元絶対王者としてのジョコビッチの強さを目の当たりにした試合でした。
それと同時に、復帰後初めてこれだけの高いレベルのテニスをジョコビッチ相手にやり切った錦織のポテンシャルの高さを再確認した試合で、私は大満足でした。
もちろん負けたのは残念でしたし、勝つチャンスもあったかもしれません。できれば一度ここで勝っておきたかったですが、以前のような大事なポイントでミスするようなもったいない負け方ではなかったので、実力通りということだと思います。
やはりジョコビッチは強い!
フェレールが錦織の良いプレーを引き出すように、錦織はジョコの調子を上げちゃうんだろうな~😭
第1セットの攻めが第2セットでもできていたら・・・でもジョコがレベルを上げたから難しかったかな。やっぱりプランBだけじゃなく、プランCもプランDも必要なのね、ジョコビッチ相手には。次こそは!
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2018年5月18日
次こそは!とポジティブになれる敗戦だったと思います。
勝ったジョコビッチは、翌日の準決勝でナダルと戦いましたが、この試合も久しぶりに見るBIG4頂上対決✨にふさわしい、めちゃくちゃハイレベルの試合でした。
結果はナダルが勝利、ボトムハーフからはやっぱりズベレフが(弟)が上がってきました。
相変わらず、ジョコやナダルや錦織と当たらずに決勝に来てしまうあたりが、うらやましくもあり、恨めしくもあり・・・(笑)。
これがサーシャにとってマスターズの5度目の決勝です。チェッ
ということで、今日の決勝はナダル VS サーシャとなりました。
予想?
もちろん、ナダルがストレートで優勝!!でお願いします。
ガツンとクレーキングの力を見せつけてもらいたいです。
(いやいや、サーシャに恨みはないんですよ~ホントに。イケメンですし、ちょっとキレやすいけど・・・w)
Yuriでした。
コメント
クレーコートにミスジャッジはつきもの…なのであります。どんな競技でも「世紀の誤審」とかで記憶に残る試合もあるわけなのでそれはそれで「そういう楽しみ方もある」と捉えています。いろんなものを抱えてその試合に集中している選手にとっちゃたまったもんじゃないですけどね…笑。といって全てのラインジャッジが機械化されたらスポーツ観戦の楽しみは半減してしまうと私は思います。厳密さより「程よい加減」がいいんです。だから現行通りのチャレンジシステムがベスト。クレーコートへの導入は反対はしません。それは選手に気持ちよくプレーして欲しいから…です。
現行のチャレンジシステムは私もちょうどいいと思います。
1セットにつき3回。これを普通にクレーにも導入して欲しいですね。
これ以上、目視による誤審によって片方の選手に不利益が被るのを見たくないです。
去年のゴファンやしょっちゅう被害を受けるトロイツキとかw、可哀そうすぎる。もちろん今回の錦織も。
これがRGの決勝とかだったら、本当に笑えないです。
試合の内容や錦織選手とジョコビッチ選手のことを主に考えていたので、
この試合のジャッジの酷さについてはあまり気にしないようにしていましたが、
新聞記事でもこのことに言及した錦織選手の言葉が取り上げられていました。
改めてこの試合がジャッジのせいで流れにも影響を与えたことは否定できない気がして、腹立たしい気持ちになっています。
すみません。これは愚痴です。
ベルナルデスさん、嫌いじゃないんですけどね。今回はちょっと多過ぎでしたね・・・。
何をおいてもクレーコートにホークアイですよ!
とりあえず、それだけで問題の90%が解決すると思います。
続編ありがとうございます。m(._.)m
鼻血ブログでもコメしましたが、北米MSでptを思ったほど稼げず全米でシードが取れれば良いかなぁって思っていた事を考えれば全仏シードが取れた現状は望外の喜びです。
マイアミMSでフルボッコを喰らった中それでも「未来への希望」を見出していた事を考えれば、ジョコビッチ戦の悔しさは明らかに頂点を見据えた事で北米時とは「ステージ」は違っていると思っていますから。
nakaさまもコメしていますがサーシャ選手って評価が難しいと私も思っています。youkoさまの御指摘の通り、彼のドロー運ってかなり良いとも思う反面クレーシーズンで勝ってきた相手は素晴らしいですし・・・
しかし、今シーズンのクレーシーズンにおける「本丸」はナダル選手で「二の丸」はジョコビッチ選手かなぁって思っていますが・・・
全仏で勝ち進んで欲しい反面、復帰後初めて挑む5セットマッチなので昨年のptディフェンドを先ずは目指して欲しいのと、今回のクレーMSで思い知りましたが夏の北米以降のMSを含めた全大会でシードになって欲しい!!!
クレーシーズンの組み合わせは本当に心臓に悪かったですから・・・(ー ー;)
ズベレフ、強かったですね~(決勝ナダル戦)。
ナダルをクレーであれだけ追い詰められる選手はそういないと思います。
今まで、実力は折り紙付きでしたし認めてはいましたが、キレやすい性格でメンタルに難アリでは真のトップにはなりえないと思っていました。キレやすさは相変わらずですが、それを引きずらなくなったところに成長が見えました。後はGSで本当に結果を残せるのか?5セットマッチの14日間で最後まで残れる体力とメンタルが身についているのかが見所ですね。
技術は本当にTOPレベルです。(特にバックハンドやドロップショット・・・って誰かさんと似てる?いや、そんなわけは・・・w)
全仏は錦織がドロー運に恵まれるようにみんなで念を飛ばしましょう(笑)。
ズベレフの評価って難しいですよね、もちろん強いことは強い、ディミやソックに比べると、マスターズの決勝も、本調子かどうかはさておき、ジョコ(2017ローマ)、フェデラー(2017カナダ)、ナダルに勝ってきたティエム(2018マドリッド、個人的にはクレーではナダルに次ぐ、ナンバー2だと思ってた。今はズベレフが僅差でナンバー2、ティエムがナンバー3かと思ってます)と、強敵に勝っての優勝ですからねぇ。圭も去年のワシントンではコテンパンに負けたし(><)。ディミやソックほどずるい感(笑)は無いです。強いて言えば、チリッチに近い感じかな、強いしMS制覇の資格は充分あるけど、先を越されて悔しい感が。
なぜかGSではあんまりパッとしないですが(2017の全豪、ナダル戦の惜敗は凄かったが)、正直、GS制覇も時間の問題でしょう。
何が言いたいのか自分でもよく分からなくなりましたが(笑)、今日のナダルと、昨日のジョコ以上に良い試合が出来れば、本当の本当にクレーでのナンバー2だと思うので、要注目だな、と思ってます。
ズベレフは強いですよね、確かに。
でもBIG4以外ほとんど手が届かなかったMSの優勝を3回も取れているのは、やっぱりBIG4以下、以前のTOP選手が軒並み怪我で不在になったことが要因ではないかと思うんです。ズベレフが強いと言ってもBIG4に匹敵するかと言われると、そこまでの強さも安定感もまだないと思います。でも、経験は人を成長させます。相変わらずキレやすくて昨日もラケット破壊してましたが、それでも勝ちました(以前はそのまま負けることが多かった)。
それでも、BIG4,バブリンカ、デルポトロに匹敵するかと言われると、まだ、そうは思えないんですがね~・・・。
グランドスラムで決勝に辿り着いたら認めることにします(笑)。
「キャリアでたった4回しかBIG4と当たらずに、マスターズのタイトルを3つも取ってしまっている」とはどういう趣旨でしょうか
キャリア総数で言えば公式戦だけで10回対戦(今回11回目)していますし、マスターズに限っても5回対戦(今回6回目)していると思います
あとマスターズ決勝進出も5回目ですね
ご指摘ありがとうございます。もっとありましたね。修正しました。
yuriさんの記事を読ませていただいて本当に凄い試合だったのだと再認識しました。でも本当に次は必ず勝てると思わせてくれる試合でした。
最後のカッコの中、笑ってしまいました。私は実はズベレフくんはキ○イだったのですが、モンテカルロの圭くんとの試合でそんなでもなくなりました。あれ、わりといいやつじゃん、という感じです。今はサーシャと呼ぶようになってしまいました。しかし、彼のドロー運の良さははっきり言って腹が立つレベルですよね。どうにもならないことなので余計に。
そろそろ圭くんにも運が回って来て欲しいです。
スベレフはあれよあれよと強くなりましたよね。
本当に強いんですけど、BIG4とバブリンカ、錦織が元気だった頃とは状況が違い過ぎるのでんですよね~。
ディミもソックも決勝ではBIG4不在のMSですし。
錦織にもそういうラッキーがたまには欲しいですw。
でもまずは手首も全て治ってどこも痛くない状態で全仏に入って欲しいですね。