Yuriです。
WOWOWでマイケル・チャンがゲストで、錦織や今回の全米についてかなりたっぷり話していました。
ダバディさんが一生懸命同時通訳してましたが、チャンの話が長いためかw、かなり話も端折られてるところもありました。
いくら語学が堪能でも、フランス人のダバディさんにとって、英語と日本語というどちらも母国語ではない言語の完全な通訳は難しいのかもしれませんね。
ところどころニュアンスも違ってるかな~?というところもありましたので、
追いかけ再生しながら、日本語訳を書き起こしてみました。
私も頑張って訳しましたが、通訳者ではないので、いくつか正確に聞き取れなかったところもありましたが、その辺りはご容赦ください。
とりあえず、話が超~長いのでw、序盤の錦織について話したところだけ、まずは訳してアップします。
残りは、後で頑張ります。たぶん・・(笑)。
マイケル・チャンのトーク内容
今回の全米についてまず、どう思うか?
こんな全米の男子のメインドローはいままで見た記憶はない。TOP10のうち5人も欠場、それもただの5人じゃなくて、ジョコ、圭、スタン、ミロシュ、マレーと、事実上のTOP5と言っても良いと思う。
さらにマレーがメインドローが決まってからの棄権だったために、ロジャーとラファというトップ2シードが同じトップハーフに入ることになってしまった。かわりにボトムハーフはオープンドローになり、誰が決勝に行っても初めての決勝ということになるんだ。
錦織の状態について
もちろん圭は最初は落胆していた。今シーズンはもう残りの試合に出れないと言われて。でもその後いろいろな何人かのドクターに会って診断してもらったら、当初思っていたよりも悪くなかったんだ。それはとてもポジティブなことだ。
おそらくリハビリはとても過酷になるだろう。でも彼は来年戻ってくる準備はできていると思う。これはある意味、彼の身体を作り直して、強くなる(?ここいまいち聞き取れなかったですがたぶんこんな感じ)良い機会だと思う。
皆さんも知っての通り、最近のテニスはスケジュール的に、身体を作ったり、ゲーム(の組み立て?)を練習したりする時間が本当に全く取れない。
これ(この長期休養)は彼らにとっては、神に感謝するべきことかもしれない(マイケルはクリスチャンでしたね、たしか)。良い例が去年のロジャーやラファだ。
ロジャーは復帰後、すばらしいテニスを今年しているし、ラファも同じように去年フレンチでは棄権してしまったけど、今年はすごく良いしね。
心や身体、できれば(テニスや日常生活に対する?)態度や物の見方、それらを作り直して(?)、それを第2の残りのテニスキャリアのスタートにすれば、良いテニスキャリアの終わり方ができるんじゃないかな。
診断もポジティブなものだったし、リハビリも引き続きやっていくので、おそらく来年の初めには戻ってこれるんじゃないかと思っている。
修造さんが、「以前圭が大きな怪我をした時(2009)は、戻ってきて、リフレッシュしてテニスが大好きになって帰ってきた。今回もそうなるんじゃないかと期待してるんだけどどう思う?」の問いに、
100%その通りだと思う。
とにかく今まで圭はずーっとハードワークだった。正直に言うと、ほとんど休む暇もなく、練習、トーナメント、コート外のコミットメント(イベント)・・・・と要求に応えなければいけなかった。
それが今は時間があって、何か好きなことしてても良いし、何かしなければいけないことはない。これは良いことだと思うよ。
自分も修造も(テニスプレーヤーとして)同じように思うと思うけど、テニスプレーヤーは、常に身体もメンタルもしっかり準備しなくちゃいけない。
でも考え方や物の見方を変えるには、フレッシュじゃないと難しい。
フレッシュな状態であれば、練習も試合もしたくてしょうがなくなるし、良いテニスもできる。これは疑問の余地はないんだ。
でも頭も疲れていて、メンタルもフレッシュじゃない状態でコートに出ても辛いし、自分や周りが期待するような良いプレーはできない。
マイケル・チャンがなぜ今ここにいるか?ということについて。
レジェンドの試合に出るためにいるんだけど、ここは自分のホームグランドスラムだからね。元々圭が2週目に残ってここにいることに慣れちゃってるから、去年も2014年も圭の活躍はエキサイティングだったし、それを寂しく(懐かしく?miss thatだから両方の意味があります)思うよ。
でもここはケイの好きなグランドスラムだし、来年はまたきっと元気に活躍してくれると思うよ。
全米の行方について
たぶん本命はフェデラー。
フェデラーとナダルがここで当たったことないのは驚きだよね。
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ボトムハーフは、クエリーかアンダーソンかな~。
という話でした。
私の予想と同じだった!
ここから追記(9/7 17:40):
最後の部分の深イイ話
トークの一番最後の部分を聞きなおしたら、凄く深イイ話をマイケルがしていて、時間の関係か、ダバディさんの訳が、超~端折ってまとめられててもったいなかったので、書き起こしました。
修造の質問?
「自分もそうだけど、日本人選手はどうしても自分を信じきれない。独立するとか自立する心がなかなかない。」
以下はマイケルの話
それは事実かもしれない。
人間の自然な性質として、自分のカンフォートゾーン(居心地のいい場所)から出ないということがある。日本の多くの選手はそうだと思う。
大変なことだけど、そのカンフォートゾーンから出ないと、チャレンジ(挑戦)しないことになる。挑戦しないということは、自分を上達させたり、成長して大人になって成熟させるような状況にもならない。
人間として成熟すれば(大人になれば)、難しい状況でも打破しようとするし、いろいろ試行錯誤もするだろうし、試練や苦難にも立ち向かうだろう。
でももし、自分にとって居心地のいい場所で、いつもと同じことしかしないで全てがOK、これで十分良いじゃないかとか思って、自分の居心地のいいテリトリーや、家にいつもいるようなら、成長しないんだ。
(カンフォートゾーンから)外に出ないと!そしてギリギリまで頑張らないと!
失敗は恐れなくていい。恐れてはいけないんだ。時として失敗は素晴らしいものだ。負けた時はまだ上達が必要だということもわかるし、もっと上手くなることができるとわかる。
これらのことはメンタルにとても必要なことだ。
これに対するダバディさんの訳は
- 可愛い子には旅、外に出ないといけない。
- チャレンジする、野望を持つこと、ハングリー精神につながる。
- 冒険をして、色々経験しないといけない大人になれ。
- もっと大人になる美学、大人になることは楽しい。いつまでも子供っぽくふるまわない
- 失敗を恐れるな。失敗は成長の元ですから。
修造が「自分が言われているようだ・・・。」と言ってましたね。確かに(笑)。
う~ん、ダバディさんのまとめ方が、あの時間の中で説明することを考えると天才的でもあるんですが、(大人になる美学、とか、いかにもフランス人らしいな~とw)
でもかなりマイケルが言わんとしていたこと、
特に「カンフォートゾーン」にいては成長しない!
ということが訳されなかったのがもったいなかったですね。
いやいや、マイケル深い!!
これって、すごく深いですよ。
私も短期間で偏差値アップ!とかプロ家庭教師をやっていた時や、いまでも生徒の能力を引き上げるために、独自のコーチングの手法を使いますが、
このカンフォートゾーンから出て、とにかくまずはギリギリまで頑張ることっていうのは、ブレイクスルーするために必須なんですよね。
このマイケルの言ってることに真摯に耳を傾けて、自らを成熟させて成長していけば、絶対に結果は出るんじゃないかな?と思いました。
錦織も、こんな人としても素晴らしいコーチがついていることに感謝して、本気でついて行って欲しいと思いました。
う~ん、マイケル・チャン、素晴らしい!!
Yuriでした。
コメント
チャンコーチの話は最近の若者たち全般に聞かせたいものですね。
我が子たちを見ていてもなかなか一歩が踏み出せない、その前に石橋叩きすぎて壊す…笑。
ところで全米の公式サイトのプレカン動画に英字字幕がついているのですが、ところどころ???です。siriさんでも使っているのでしょうか?
本当ですよね。
テニスに限らず、ためになる話だと思いました。
siri?
まさかとは思いますが、どうなんでしょうね?(笑)
でも私が全米の公式サイトのロジャーのプレカンを見た時は字幕はありませんでした。
私もロジャーさまのデルポトロ戦後のプレカン見たのですが、がっつり英字字幕が入ってます(昨日だったかな?)。
息子にヒアリングテスト兼ねて間違い直しをさせてみようかと思うくらい。内容に関わる大きな間違いはなかったとは思うのですが、その後見直してないので、もしかしたら直されてたりするかしら?
こんばんわ。
録画し忘れて見れなかったんで、マイケルのお話ありがとうございます。
いや~深すぎて、というか含みがありすぎるように感じてしまいます。
特に「カンフォートゾーン」にいては成長しない!は以外とみなさん理解しているようで
なかなか難しい
途中で送信してしまいました。
長々書きそうなので、一言「カンフォートゾーン」を変えていく、増やしていくイメージで私は捉えてきました。それが自分の世界を広げるというか、多様な考えで受け入れる土壌が作れるというか、やぱり私のような凡人には、深イイ話すぎますね(笑)
マイケル・チャンコーチの話を訳してくださってありがとうございます。錦織選手の状態は当初の予想より酷くなく順調に回復しつつあると理解しました。
(ちょっと楽観的過ぎ?)
でもこれは本当に嬉しい嬉しいニュースです。
仮に来年始めからの復帰が無理だったとしても、急ぐことはないと思います。じっくり治してほしい。完全に手首もそのほかの故障寸前だった箇所とかも、全部良くなってから復帰してもらいたいです。
今回の怪我は大変なものですが、「リフレッシュするために必要な時間が与えられた」と考えることもできますね。
思えば今年、彼は疲弊しきっていたようにも見えました。
ここからさらにステップアップするために神様からリフレッシュのための時間を与えられたんだと私は思うことにします。
(とくに何か信仰している宗教は無いですが・・。)
マイケルの錦織に対する、愛情こもった真剣な思いが伝わる話でしたね~。
当初より状態が悪くなかったのは本当に朗報。
リフレッシュして、少し引いたところからテニスを見て、もっとテニスが好きになって戻ってきて欲しいです。
楽天は解説するのはどうかな?
想像できないけど・・・。w
でも、ヨッシーの解説はすごく良かったよね。