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全仏オープン2018 錦織はスタートでつまづきティームに敗れる。4回戦レビュー

2018全仏オープン
ARLOUK / Pixabay
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Yuriです。

錦織は4回戦でティームに敗退しました。

スコアはティームから見て6-2、6-0、5-7、6-4 のセットカウント3-1でした。

悔しいです。

悔しすぎて眠れません。

完全な力負けならあきらめもつきますが、そうではありませんでした。

最初のセットの入りから錦織は身体が動いていませんでした。

ショットも全く振り切れず、返すだけの弱い浅いショットを繰り出しては全て叩かれてほとんどポイントは取れませんでした。

ティームが良かったという事以前の問題だったと思います。

錦織が悪すぎました。

最初の2セットのスコア6-2、6-0!というのを見ればわかると思います。

ナダル相手でもジョコビッチ相手でも、本来の錦織はこんなスコアにはそうそうなりません。特にクレーなら。

理論派のチャンコーチがついているんですから、きちんとそうなってしまった原因と次にまた大事な試合で同じことをしないように、改善策を講じて欲しいです。

伊達さんのインスタでも「もう一度ワンステップあげるために必要なことを考えて欲しい。」と書かれてました。コートサイドで痛いほど歯がゆい気持ちを味わったんだと思います。

ネガティブ修造解説に対抗して、ポジティブな応援をするつもりでしたがw、あまりの展開に結局辛口ツイートになってしまいましたが、試合を振り返ります。

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錦織 VS ティーム 試合の流れ

第1セット

最初のゲームは悪くなかった。

最初の2ゲームが終わったばかりなのにすでにネガティブ解説を始めた修造さん。その修造さんの問いかけ&ネガティブな返答を要求するするかのような声掛けに、やんわりとでもはっきり否定するポジティブな伊達さんが男前で嬉しい。

とにかく錦織の全てのショットが浅い、ゆるい、甘い。

サービスラインの内側(ネット側)に落ちるなんて、叩いてくれと言ってるようなものです。ショットの精度が低く、浅いか、甘いか、ネットにかけると惨憺たる状態。

2日前にあのシモンに手も足も出させずに完勝した人と同じ人には見えません(泣)

ティームは何も頑張らなくてもチャンスボールが来るので、楽勝ノリノリモードになっていきます。気持ちが楽になれば当然リラックスしてサーブの確率もスピードも上がっていきます。

これが本当に錦織の良くない所。スロースタートと自らのミスで対戦相手の調子を上げてしまいます。

良いところがないままに最初のセットを落とします。

第2セット

切り替えて欲しいところでしたが、流れを変えることができずに第1セット同様、中途半端な攻撃で逆にピンチを招く状態が延々と続いていきます。

錦織のテニスはこんなんじゃない!!と見ていられない気分に。

全く錦織がポイントを取れず、足も動かず、見ている方もいてもたってもいられず、神でも仏でも生霊でも良いので画面と空(フランスの空もつながっているはずw)に向かって念を送ることに(笑)。

ファーストが全く入りません。本当に全く入りません。

なんと、0-6のベーグルで第2セットを落とします。

淡白なプレーでセットを落とす姿は見たくない!観客もこんなはずはないとざわざわしていました。

そうだよね~。

「フランス人3人も葬っておいて、これはないだろう・・・涙」

という気持ちになるのはよくわかります。

さすがに錦織もバスルームブレイクを取りに行きました。(第2セットの前に行って欲しかった・・)

第3セット

何とか切り替えて反撃して欲しいと願いました。

フィギュアの宮原知子ちゃんが「オリンピックの魔物は食べちゃいます。」と言ったのを思い出し・・・。

ようやく錦織らしいテニスになって、ショットも深くなってきた・・・と思っていたら、手首?肘?ラケットを落としていたがる様子。超~心配でしたが、大丈夫だったようです。

このセットに入って、ようやく本領発揮(遅いよ)。やっと1つセットが取れました!

やればできるんじゃんやっぱり・・・。

錦織が調子を上げてきたのでティームは楽にポイントが取れなくなって、イライラしてミスが増えていきます。流れは完全に錦織に来てました。

第4セット

1セット取ったことで落ち着いたのか、錦織がゲームをコントロールするようになりました。ちゃんといつものプレーができれば、ティームだって怖くない(サーブ以外は)のに、ここまで立て直すのに時間がかかってしまったことが悔しい。

ブラッド・ギルバートさんも応援。

錦織のショットのキレが増してるけど、ティームも良く返してくる。でも流れは完全に錦織。

1本2本のミスが命取りに。ブレイクされてしまいました。錦織がゲームを支配してたはずなのに・・・。

この期に及んで、ティームサーブのスピードが増してくって、何なの?

220㎞/hって何なの?

最後のポイントも中途半端に打ち込んで大きくオーバー。ゲームもオーバー。

負けてしまいました・・・。

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試合の感想

悔しいの一言です。

試合の入りさえしっかりできていれば、

第2セット前にトイレブレークで切り替えられていたら、

たらればしかありません。

 

もう、何をどう言っても悶々としているので、とりあえず冷静になるまで、これくらいにしておきます。

錦織の談話が入ってきました。

頭冷やしてから、また追記したいと思います。

Yuriでした。

ああ~悔しい(まだ言ってる)。

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更に考察

日が変わってからの加筆です。

一晩寝てもやはり悔しさは変わらず。

錦織はたまにこういう試合をします。でもそれは本当に自分がGSタイトルやTOPを目指すのなら克服しなければいけないことだと思います。

テニスは十分そのポテンシャルを持っているだけに、いわゆるフェデラーが言う「王者のメンタリティー」(王者としての考え方や精神性)がまだ身についていないのが残念でなりません。

どんなに実力があっても大事な試合でそれをコンスタントに出せないなら、それはやっぱりまだ実力が足りないという事なんだと思います。

錦織に何を期待するかで気持ちは変わってくると思いますが、私は錦織は十分GS優勝ができる選手として見ているので、それがテニスではなくメンタルコントロール不足のために実現できないならもったいなさすぎます。

スロースタートもそうですし、緊張して・・・もそうです。

「自分でもよくわかんなかった。」「多分焦ってた。」と修造さんのインタビューでも言ってました。

以前ツォンガに負けた全仏の試合も、最初の2セットがダメダメだった理由をこのように言っていたと思います。この時は看板が落ちて中断になり、その間にコーチと話し合って戻ってきた時は元の錦織になってましたが、それでもやはり2セットダウンから挽回できなかった。

 

ちなみに、ここで私が言っているのはメンタルマネージメントに基づいたメンタルコントロール(心のコントロール)の技術のことで、日本人がよく口にする「メンタル強い、弱い」のメンタル=精神力の話ではありません。

もう少し言うと英語でメンタル(mental)というのは形容詞なので「精神的な、心の」という意味になり、メンタル強いという使い方は本来おかしいです。

英語では精神力=mental strength(メンタルストレングス)となります。

日本人は全部ひっくるめて「メンタル」という言葉を使ってしまうので、話し手がどの意味で使っているのか、とてもわかりにくくなることがあります。

メンタル≠メンタルマネージメントです。要注意!

 

マイケルに指摘されている「試合の途中で集中が途切れる」こともそうです。

今回の全仏2回戦のペール戦の途中のセットでもそうでした。

これは錦織自身が認めていましたが、「2セット目から自分から攻めなくなった、自分の悪い癖。2セット目も取れてた。」と言っていました。

大事な試合の途中でそんな精神状態になるなんて、なぜなんでしょう・・・。

 

もしこれがATPツアーの3セットマッチだったら?

最初の2セットで負けてますよね?でもそうだったら錦織は本当にそんな簡単にストレートで負けたんでしょうか?

GSの5セットマッチということで、油断はなかったのか?「5セットあるし・・・」とか、わずかな気のゆるみは本当になかったのか?

改善できる点はなかったか、今一度原因を探って克服して欲しいでものです。

メンタルコントロールと食事の重要性

ではなぜそのようなことが起こるのか?

これにはいくつか理由が考えられます。

  • 普段の食事のメニュー、食べ方に問題がある(血糖値のコントロールとスタミナ持続、疲労回復のためにも食べるものは超大事)
  • メンタルマネージメントを学んでいない(そうだとしたらもったいない)
  • 試合前のアップのしかたに問題がある(スロースタートにならないような正しい準備ができていない)
  • 単純に準備不足(怪我や練習不足、試合勘の欠如など)

最後の準備不足はしょうがないですが、それ以外のことは色々なプロアスリートがすでに実践していることです。

実際に錦織が何を実践して何を実践していないかはわかりません。

もしかしたら全部きちんと管理してやっているかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。

でも少なくとも最初の二つの項目(食事とメンタルマネージメント)には疑問があります。

マイケルがコーチをするようになってからは、多少のことは実践していると思いますが、(前日に重たいもの食べないとか、ケーキとかの甘い物を取らないとか)大事なのはそれだけじゃありません。

毎日食べるもの、試合が近づいてきたら食べるもの、試合直前に食べるもの、試合後に食べるもの・・・身体に必要なものは全部違います。

是非ともアスリート専用の栄養士さん(石川三知さんとか?)を雇って身体づくりに取り入れて欲しいものです。(以前はウィダーの栄養士さんが指導していたという話がありましたが、今はどうなんでしょう?)

メンタルコントロールはメンタルマネージメントを取り入れることで、かなりの改善を期待できると思うので、もし取り入れていないなら、是非!ダメもとでもいいから試してもらいたいです。

所詮ファンの世迷言かもしれませんが、MS,GSのタイトルを取るためにもできることは全部やって欲しいですね。

既にやってるよ、全部!という事でしたら・・・すみませんm(__)m。

錦織がまず一つ!マスターズかグランドスラムのBIGタイトルを取ることだけを願っています。

絶対取れると思います!!

Yuriでした。

*辛口で本当にすみません。でも自分が感じたことは正直に書いておきたいですし、擁護して温かい意見もあれば、こういう意見もあるというのは普通のことだと思うので許してねw。

準々決勝のレビューはこちら

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コメント

  1. Oiron より:

    試合開始前から下ばかり向いてたのできょうはダメかなと予感してました。

    • yuri より:

      錦織はいつも下を向きがちなんですが(本人もわかってるらしいw)せっかくのGSセンターコートでの大舞台、胸を張って上を向いてプレーして欲しいですよね~。

  2. yuki より:

    yuriさんの口惜しさと「同じことが繰り返されている」という意見に激しく同意したので、初めて投稿させていただきます。私も今回の試合を見て、以前の全仏のツォンガ戦が重なって見えてしまいました。あと、一つの試合の中でも、ファーストセットが完ぺきなのに、第2セット以降は別人のように崩れることもよくありますよね。他の選手と比べても、その落差が激しすぎますよね。その理由を私なりに推測してみました。今回のクレーの活躍で、自信が持てた、ようなことを言っていましたが、そう思っているのは心の表面だけで、実は心のもっと深いところでは、自分に自信が持てない、自分を信じてあげられないところがあるのではないでしょうか。だから、完璧な試合やセットの後では、心の奥深くでは、「こんなに完ぺきなプレーが続くわけがない」と思ってしまって、それが足かせになっているのでは? しかし心の表面では自信を持っているのだから、何でこんなことが起きたのかわからない、ということになってしまうのでは? 心の表面はメンタルトレーニングで何とかなるかもしれませんが、深層心理を変えるのは厄介です。いっそ、催眠術療法とか受けてみた方がよいのではないかとさえ思っています。

    • yuri より:

      yukiさん、コメント嬉しいです。
      yukiさんの意見にとても共感します。自信は本当にあるのかないのか?錦織はどれだけ本心を語っているのかもわかりませんしね。でも「催眠術療法」もアリだと私も一瞬考えてました(笑)。以前2014年の全米で「マイケルが軽く洗脳してくる・・」と言ってましたけど、そういうことも勝つには必要だと思います。確かな練習による根拠のある自信と根拠がなくても自分は強いんだと思い込む自信の両方が必要だと思います。

  3. ゆうた より:

    昨日は完敗でしたね。

    ティーム選手については、ベレッティーニ兄戦や先週のリヨンを含め今年はランク下相手に勝った試合でも結構もつれた試合も多く調子自体に疑問視していましたが、まさかここまで状態を上げたのは想定外でした。

    第2セットまでは手がつけられない印象でした。あの絶好調の中でセットを取るならタイブレしか無かったかなぁって思いました。

    逆に錦織選手からするとサーブが確か第2セットまで50%位だったと思うので流石に勝負はならないかなっと。もう1つ気になったのは序盤から結構右手をブラブラ振っていた印象がありました。それが故障までは行かなくてもどこか感覚が良くないのかなぁって感じました。そして個人的に最も悔しかったのは第4セットの被ブレイクです。あのセットはあれが無ければ・・・でしたから。

    後は食事面ですが私もど素人で分かりませんが、ウィダーの森永製菓がスポンサーですからその辺りは大丈夫かなと思います。かなり前ですが錦織選手が食事を写メで送信して指導を受けていたのをニュースでみていましから。

    復帰後、北米MS辺りではどうなるのか心配でしたがクレーでかなり取り戻したと思います。課題も有りますがそれ以上にかなりの可能性も見せてくれたので後はその「可能性」を如何に組み立てて勝ち進めるのか?

    トップ20復帰・ATPツアー優勝・トップ10復帰・ファイナル出場、そしてその先の栄光を掴む為にはそれが必要な気がします。

    • yuri より:

      ゆうたさん
      ティーム強かったですね。でも私は記事に書いたように2セットまでの錦織の状態があそこまでティームを乗せてしまった原因だと思っています。集中して試合に入っていれば、最初から良いゲームになったはず・・・ってたらればですけどね。

      確かに以前は細川さんという方が栄養士さんとして錦織の食事指導をしていたと思います。でももう結構前ですよね2014年ころ?今はどうなんでしょう?本当にスポンサーがサポートしてくれてると良いんですが、1年間世界中を飛び回るプロテニスプレーヤーに帯同できるわけではないでしょうし・・。

      残り少ないチャンスを最大限に活かして戦って欲しいですね。

  4. youko より:

    すみません。yuriさんの追記と風さんのコメントを読んで私も少し書かせて下さい。グルテンフリーと血糖値コントロールは本当に大切に思いますが、こういう新しい理論というものはなかなか受け入れられない部分もあるんでしょうか。以前、鼻血さんのところでもトレーニングと食事の事で議論になりましたが、否定意見が多かったです。現場では経験に基づくという事が重要視されているように感じます。プロスポーツは栄養学とかスポーツ生理学とか、最先端をいっているかと思っていたのですが、違うのでしょうかね?
    チャンコーチは熱血指導者だと思いますが、そういう最先端を取り入れているのか疑問です。
    出来るだけ視野を広くしていろいろな分野の最先端の専門家の協力を得て欲しいですね。
    身体についてはベルギーのトレーナーさんがとても良いトレーナーさんだったようで、今はとても良い状態に思えます。そういう方がたくさんいらっしゃると思うので力をお借りして頑張って欲しいですね。

    • より:

      youko さん、
      チャンコーチもダンテコーチも食事指導までは関わっていない様な気がします。
      栄養学等の専門家じゃないですから・・。
      栄養指導は受けてると思いますが、その分野は最近新しい理論がどんどん出て来ており、最新の食事法を取り入れるのはある意味チャレンジですからリスクもあるでしょう。選手によっては必要に迫られたり(ジョコさんのように)、食事をどの様に捉えるかも選手によって様々だと思います。やたらと新しい理論に手を出すのはリスクが高過ぎるという意見が多いのも自然のなりゆきと思います。従来の多くのアスリートが取り入れている一般的な食事法が妥当とする選手が多いのではないでしょうか?
      この問題は専門家の間でも意見が分かれており、選手の個人的体質も関係してると思われるのでどの様な方法を取り入れるのがよいか、難しいのかもしれませんね。ジョコビッチ選手の食事法の本を読みましたが、その本の解説をされていた人(たぶん翻訳者)は「錦織選手もグルテンフリーや炭水化物を取り過ぎない様にする食事に変えたらパフォーマンスの質が飛躍的にあがるはず」と
      いう趣旨の意見を載せていました。私は個人的にはその考え方も取り入れてみる価値はあるかもしれないと思っています。でも、ファンが口出しできないことですし、鼻血さんのブログでもこの件に関しては触れない方がよいと思って
      意見を述べるのは控えてきました。ここで初めてこのことに触れています。
      これはあくまで私の個人的意見であり、これ以上語るのはyuri さんにもご迷惑かと思うのでこれで終わりにします。長々と失礼しました。

      • yuri より:

        風さん、全然かまいませんよ。持論、推論、大歓迎です。あまり極端な意見や断定的なもの、誤解を招くような場合はSTOPかけますので。色々な人が色々な観点で物事を見るのは良いことだと思います。私はこう思います、というのは全然OKです。
        私もジョコビッチの本は読みましたし、私自身が色々アレルギーを持っているので(小麦粉は大丈夫)共感できるところはあります。実際、パンは大好きですが、食べ過ぎた時に具合が悪くなることもよくあるので、グルテンフリーまでいかなくとも、米粉の物がある時には米粉のパンを選んだりしています。

        錦織陣営がどうしているのかはわかりませんが、試してみる価値は十分あると私も思っていますよ。

    • yuri より:

      youkoさん
      >チャンコーチは熱血指導者だと思いますが、そういう最先端を取り入れているのか疑問です。
      出来るだけ視野を広くしていろいろな分野の最先端の専門家の協力を得て欲しいですね。

      勝手な想像ですが、チャンコーチは取り入れてるかもしれませんが、フル帯同していないことや錦織が自由人wなため、取り入れてない可能性もあるかもしれません。わかりませんけどね。
      新しい理論は受け入れる側の問題かもしれませんね。そういうことにオープンマインドな選手やコーチと、かたくなに自分の道を行くタイプと。錦織は後者な気はしますが・・・。

  5. より:

    連投失礼します。
    先ほどのコメントに加えて、yuri さんの加筆部分に関して私も思うところがありました。
    確かに食事は重要かもしれません。錦織選手は従来言われているアスリートの食事についてはきっと実践していると思いますが、ごく最近言われているのはグルテンフリーと血糖値のコントロールの重要性です。これについてはあまり取り入れていない様な気がします。パフォーマンスの出来は血糖値に左右されることはすでにエビデンスがあると思います。血糖値に左右されないで長く安定した思考力と持久力を維持するためにはケトン体をうまく活用することも必要という新しい説がありますね。新しい説が必ずしも最適とも正しいとも言えないかもしれませんから、この点についてはなんとも言えないですが・・。
    ただ私は錦織選手は「血糖値コントロールが試合開始から終わりまでうまくいっている日とそうでない日がある」という可能性を考えてしまいます。
    昨夜の試合、第1セットは仕方がないにしても、第2セットで立て直すためにテニス脳が機能しなかったのは血糖値の安定、とりわけケトン体をうまく利用できていたらテニス脳派もっと機敏に働いたのではないか?と思ってしまいます。でもこれは全くの素人考えでしかないので、誰にも語るべきでないと思っていました。ここでyuri さんが食事の需要性などのことに言及されていたので思い切って私の独断による推論を書かせていただきました。

    あと、2015年の二の舞を演じている、同じ失敗を繰り返していて学びがない、という厳しい声もありますが、昨日のティーム選手は正直言って素晴らしい出来だったことは事実です。以前の対戦時より圧倒的に集中していました。
    錦織選手の問題は多かったにせよ、付け入る隙はほとんどなかったと思います。ただ、隙が僅かだけあった、その隙を第3セットで突くことに成功しましたが、第4セットでは逃してしまった事が悔やまれます。
    ティーム選手は2年前よりはるかに進化していますが、それだけじゃなくて試合ごとの調子の良し悪しという面で見ても、錦織戦に合わせてきたかの様な出来でした。錦織選手が3回戦でピークが来てしまったように、ティーム選手は4回戦でピークだったかもしれません。ティーム選手も錦織選手が絶好調になってきていたことは知っていましたし、負ければ後がないので相当ギアを全開で試合に臨んだことはまちがいないでしょうね。昨日のレベルが維持できれば決勝戦まで進むような気がします。(もしも負ける様なら、ピークが錦織戦に来てしまったということが証明されるのでは?)
    「錦織選手には怪我なくこのままいいテニスを続けて、ぜひツアーファイナルへ行って欲しい」と夢見ています。

    • より:

      <追伸>
      ケトン体をうまく利用する食事法を取り入れていると言われているのは
      ジョコビッチ選手です。彼は小麦アレルギーもあってグルテンフリーも実践しています。世界1位になる以前から取り入れている様です。
      誰にでも合う食事法かどうかは異論もありそうですが、
      「パフォーマンスの上がり下がりが激しい」「日によって調子の良し悪しが有り過ぎる」などの改善には有効なのではないかと思います。

      長々と失礼しました。

  6. より:

    youko さん、 aoiです さん、お二人のご意見に納得です。
    Yuri さん の悔しさもすごく共感しております。
    本当に残念でなりません。
    今回は奇跡がおきるかも?と期待が膨らんでいましたから。
    錦織選手の強さを実感していましたし・・。
    ただ、今振り返ってみると「ピークが早く来すぎた」感はあります。
    私は2回戦がペール戦だったことが早いピークと関係してると思います。
    それともうひとつ、「フィリップシャトリエは想像以上に錦織選手にとって合わない、相性が悪いコート」ということを強く思いました。(ペール戦もシャトリエでした。)会場の広さも関係してるかもしれませんが、同じ全仏の同じクレイでもそれぞれ個性があるかもしれないと思いました。そういう部分も
    今後対策が必要かもしれません。勝ち進めば必ずあのコートで試合することになりますから。
    昨夜の試合の始めの2セットの錦織選手の戦い方は反省点が多いと思いますが、「なぜあの様な事が起きてしまったのか?」「なぜ2セット目で切り替えられなかったのか?」など、今後のためにきちんと分析して、同じ失敗を繰り返さないようにしてほしいですね。
    長い目で見たら、あのティーム選手の思いボールをあれ以上受け続けたら手首のダメージは絶対あったでしょうから、手首のためにはよかったかもしれません。これは負け惜しみや悔し紛れで無理やりそう思おうとしているのではなく本気でそう思います。
    ダメージ回避のためにはあそこで負けたのは絶対よかったはず。

    • yuri より:

      >「なぜあの様な事が起きてしまったのか?」「なぜ2セット目で切り替えられなかったのか?」など、今後のためにきちんと分析して、同じ失敗を繰り返さないようにしてほしいですね。

      本当にこれ!なんですよ。
      最初のセットはまあしょうがないです。でも2セット目ベーグル焼かれましたからね。これ、通常のATPツアーなら試合終わってるんですよ。6-2,6-0で!このスコアはあり得ないですよね?5セットあるから・・・とか油断が錦織にあったんじゃないでしょうか?

      マイケルが錦織についてよく言ってますが(錦織は自分でも言ってましたけど)試合の途中に気持ちが切れて集中が切れることがよくあります。これ、絶対直さないとダメでしょう。せっかくテニスは世界一になれるものを持っているのに全てを台無しにしてしまう大きな欠点だと思います。もう28歳。全てを投げうって大きなタイトルを取れる自分になって欲しいです。

  7. youko より:

    私も敗因はティーム君の球にアジャストするのに時間がかかったせいだと思います。なぜ時間がかかったかというと、単純にクレーコーターと試合をしていなかった為に反応出来なかったとからだと思います。昨年までならアジャストするのに1セットあれば十分だったと思いますが、何せ半年間のブランクがありますから、それがこういうところで出てしまうのではないでしょうか?
    こういう時にやる事は二つ。一つは事前にクレーコーターと練習で慣れておく事。二つ目は試合の中で出来るだけ多く相手選手の球に慣れる為にラリーを多く長くする事。相手を崩そうとかポイントを捕るとかではなく、ともかくラリーを粘る、ラリーを粘ろうとしたら必然的に走り回る事になってフットワークも良くなる気がするんです。結果慣れて自分のテニスが出来るようになる。
    まあ、素人考えですけどね。
    サーブとかは改善出来ればそれに越した事はないのですがあまり関係無いと思っています。今のままでも圭くんのテニスが出来れば誰にも負けないと思っているので。
    この敗戦は今は当然のように受け止めています。まだまだ復帰途中、これからですから。

    • yuri より:

      >今のままでも圭くんのテニスが出来れば誰にも負けないと思っているので。

      この部分に激しく同意します。
      ただし、それがちゃんと発揮できればなんですが。

      復帰途中だから・・・本当にそうであって欲しい。でもたとえそうでもやはり錦織は以前から同じようなことがありますし、さらにスロースターターなのでこれは本当に改善して欲しいです。メンタルコントロールは技術なので習得できるものなんです。錦織に足りないのはそれだけなんじゃないかと思います。ただ、錦織自身が頑固そうなのでマイケルが提案してても「俺はいいから、試合の中でつかむよ」とか言ってやらなそうな気がしますけどw。マイケルのマインドは素晴らしいと思うので(特にメンタル部分)言われたこと全部守ってやってくれると良いんだけどな。

  8. aoiです より:

    早速のレビュー、ありがとうございます。
    私は試合後、いつものワクワクメディアチェックや他試合チェックもせず、たまってたドラマを一本見て、久しぶりに睡魔に任せて寝ました。
    昨日の試合は、印象としては一言「ティーム選手のグリグリパワーボールになかなかアジャストできなかった」です。
    ティーム選手のボールの球威や質、コース、サーフェス(コート含む)との相性など、昨日の彼のボールの何がそこまでそうさせたのかは分かりませんが、何とか追い付き返球する段階では攻略は難しかった。
    それぞれのポイント(相手のサービスや錦織選手のセカンドサービス)で、最初の一手を相手が支配したためにどうしても後手に回り、そうすると相手のチャンスボールとなり、足がついていかなかったのは仕方ありません。
    今朝某番組で沢松さんが、テニス選手にはよくあるある『こんなはずじゃなかった現象』で、前の試合が良すぎたために一つのミスがこんなはずじゃ…と重なっていったのではと話していましたが、確かに自分の予想を超えていたかもしれません。
    でも、ティーム選手のサービスはやっぱり良かったし、最初の2セットは特になかなか付け入る隙はありませんでした。そこは相手を褒めるべきでしょう。錦織選手のファーストサービスがシモン戦くらい入っていたらまた違ったとは思いますが、タラレバですね。
    ただ、この状態が次戦も続くかというと私は全くそうは思いません。
    昨日の試合は文字通りの力負け(実力ではありません)したと思っているのですが、コートが変わり違う戦略で臨んだら、内容も結果も違うものになると思います。
    錦織選手の実力はこんなものではありませんからね。(私はまだティーム選手と錦織選手の力関係が逆転したとは思っていません。)
    それでも錦織選手がどんな崖っぷちに立たされてもあんなにガッツポーズを作って、第3セットは見事ワンチャンスをものにしてセットを取った時には、錦織選手の意地と勝負強さを見ました。球に食らい付き、ガッツポーズを何度も振るその姿に心を打たれました。去年なかなか見られなかった姿でした。たとえ負けても、こういう姿は嬉しい。フィリップシャトリエのお客さんは完全に錦織選手寄りでした。それは、3回戦までの彼と昨日の彼の姿がそうさせたもの。この姿がある限り、大丈夫。
    勝負に勝ち負けはつきものです。
    今は手首をしっかり休めて、すぐやって来る戦いに、また万全な状態で臨めるように備えてほしい。
    芝はとにかく怪我なく、次のハードシーズンにうまくつなげてほしいです。
    ティーム選手の会見予告は、どうやらハードシーズンのものを先取りしちゃったみたいですね(笑)
    待ってろよ~!次は全く逆の結果にしてやるから!!

    長くなってスミマセン。。。

    • yuri より:

      ティームは良かったですよね・・・。
      錦織はインタビューでも「身体(足)が動いてなかった。なぜかわからないけど、緊張していたのかも。」と答えていました。ということはやっぱり身体がちゃんと動いていたら違ってたという意味だと思うので、ティームにやられたというより自分の入り方の問題だったんじゃないかと思いました。
      もちろんそうさせたティームが素晴らしかったのは事実なんですが。それも含めて勝負なので、錦織はその勝負で負けたという事だと思います。

      錦織のテニス自体には問題はないと思っていますし、健康でいる限りは今後も勝ってランキングもTOP10に戻ると思います。
      そこの心配はしていませんが、全米2014でジョコに勝ってチリッチを前に身体が硬くなって何も出来なかったりと同じことが繰り返されているのでそれが残念でなりません。
      MSもGSも取れる実力がありながら、自らのメンタルコントロールができないだけでタイトルを取れずにキャリアを終えて欲しくないんです。
      何とか今後にしっかり活かして欲しいです。

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