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「悪魔の辞典」をオカルトの本だと思って開いてみたら・・・。

日記
Gellinger / Pixabay
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Yuriです。

今回は珍しく、昔、私が読んだ本を紹介しようと思います。

私は両親が本がすごく好きだった影響で、子供の頃から本が大好きでした。

特に小学校のころは、今と違ってTVゲームなどはありませんし、友達と遊んだりTVを見たりする以外は、暇さえあれば大量に本を読んでいました。

 

そんな私が昔、学生の頃に夢中になって読んだ本と、

タイトルにも書いた、

「悪魔の辞書」

を紹介したいと思います。

 

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子供の頃に読んだ本

小学校の頃はいわゆる世界中の文学作品

  • 森鴎外とか芥川龍之介とかの日本の作品
  • グリム童話
  • アンデルセン
  • アレクサンドル・デュマのモンテクリスト伯三銃士
  • ビクトル・ユーゴ―のレ・ミゼラブル
  • モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンの物語(ルパン3世はこのルパンの孫という設定w)
  • モンゴメリーシリーズの赤毛のアン
  • リンドグレーンの長くつ下のピッピシリーズ

などなど、書ききれませんが、海外の作品を数多く読んでいました。

おそらく、自分の人生の中で一番本を読んだのは小学生の時だったと思います(笑)。

おかげで、国語だけは全く勉強しなくてもいつも点数が良かったです。

 

中学生の時は、軽めの小説が好きで、特にSF作品にハマってましたね~。

その後はミステリー小説(推理小説)に熱が移っていきました。

  • 星新一のショートショート
  • 眉村卓
  • 筒井康隆
  • 小林秀雄
  • 高木彬光

などなど。

 

特に高木彬光の本にはかなり夢中になり、古本屋でほとんどの彼の作品を買い込んで、読み漁っていたことを覚えています。

神津恭介シリーズや検事霧島三郎シリーズが面白かったですね。

「白昼の死角」はTVシリーズ化されたので、知ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

私は中でも「成吉思汗の秘密」という作品が記憶に残っています。

あらすじは

死んだと思われていた源義経が、追っ手を逃れて北に逃げ、海を渡った末にジンギスカンになったという説を、資料に基づきながら、検証していく小説なんですが、

すごく説得力があって、最初に読んだときは本当に信じちゃいましたよ。

真実は・・・知りませんけどねw。

 

読んでみたい方はこちら。

 

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アンブロ―ス・ピアスの「悪魔の辞典」

そんな私が高校生になり、ふと、家の本棚を眺めて何か面白い本はないかな~と探していた時の事でした。

そのころはとにかく悩みが多く、考えても、話しても、遊んでも、勉強しても、寝ても覚めても何かに悩んでいました。

皆さんも経験ありますよね?

なんで、あんなに悩みがあったのか(笑)。

そんな私の目にふと留まったのは

 

「悪魔の辞典」

 

という、何やらオカルトチックなにおいがするタイトルの本でした。

 

何で、そんな怪しげな本が家の本棚に・・・?

と、ドキドキしながら開いてみると・・・

それは、ブラックユーモアたっぷりにかかれた、まさに「辞書」でした。

な~んだ、と気が抜けた私は、でもせっかく手に取ったんだから、と読んでみることにしました。

すると、そこには、今まであった頭の中でモヤモヤとして、結論が出なかったような毎日の悩みの答えになるような言葉が、ちょっとひねくれた文章でいっぱい載っていました。

かなり辛辣で、皮肉たっぷりだけど、けっこう的を得ている

「人生に必要なエッセンスを斜めから見た考え方」が書いてありました。

 

少しだけご紹介します。

 

「悪魔の辞典」

アンブローズ・ピアスという、アメリカ作家であり、コラムニストであり、ジャーナリストでもあった人が書いた「風刺辞書」と言われている本(辞書)です。

いくつか訳されて日本語版が出ていますが、

筒井康隆(” 七瀬再び ”や” 時をかける少女 ”とかの作者、俳優でもある)も訳本を出していますね。

 

辞書なので、アルファベット順(あいうえお順)に書かれているのですが、

その中からいくつかご紹介してみます。

 

「あ」

悪人(malefactor) 人類を進化させていく最も重要な要因。

安心(comfort) 隣人が不安を覚えているさまを眺めることから生ずる心の状態。

 

「か」

会社(corporation) 個々の人々が、責任を伴わないで、それぞれ自己の利益をあげ得るように工夫された巧みな仕掛け。

感動(emotion) 心臓の血が脳へ上がることが原因で起こる、肉体を消耗させる病気。

 

「そ」

相談する(consult) すでに自分で決意したことに対して、改めて他人の賛意を得ようとする。

 

「ね」

熱狂(enthusiasm) 青年がかかりやすい病気で、経験という外用薬と後悔という内服薬を少量ずつ処方すれば、治る。

 

ー悪魔の辞典(アンブロワーズ・ピアス)より

 

おもしろくないですか?

すごく皮肉が効いてて、でも実は的を得ていて

私は夢中になって読んでしまいました。

その中でも、

毎日悩みの中にいた私が読んで、ストンと胸に落ちた言葉が

 

「そ」の中にあった

相談する(consult) すでに自分で決意したことに対して、改めて他人の賛意を得ようとする。

でした。

いっぱい悩んで、どんなに友達に相談しても結局何も解決できない、

毎日、ぐるぐると堂々巡りをしていた私の頭にす~っとこの言葉が入ってきました。

本当にその通りでした。

 

本当は、自分の中に答えはあるのに、自信がないから、上手くいく保証もないから、ということで違う道を探していただけで、実際には結論が出ていたこと。

背中を押してもらいたかっただけなんだ、ということに気づいた瞬間だったと思います。

 

それからは、あまり人に何かを相談することは減ったような気がします。

まずは自分で考えて、

結論が出ていることの背中を押してもらいたいのか

それとも大多数の意見を確認したい作業なのか

ということを考えてから相談するようになりました。

 

もっと早く、中学生ぐらいの時にこの本に出合ってたら、あんなに悩まなくてよかったことが沢山あったのに~!と思いましたがw、

それはそれで、自分が悩み、傷つき、成長するのに必要な痛みだったと思うことにします。

 

実は、この本の事を思い出したのは、同じようにブログを書いている方が、

はあちゅうさんの今日から人生を変えるためのエンジンになる本という本を読んで、インスパイアされた。ということを書かれていたのを読んだからです。

その中の1節に、「悪魔の辞典」に書かれている、

「相談」と同じようなことが書いてあったそうです。

 

私自身はあまり、今時の人が書くいわゆる「自己啓発本」が好きではないので、読んでいないのですが、思い出すきっかけになったことは良かったです。

*なんかあの手の本って、プチ洗脳入ってて嫌なんですよね。まあ食わず嫌いかもしれませんがw。基本的に「人に言われたからやる。」っていうのが性に合わないんだと思います。自分の頭で考えてなんぼでしょ?と思ってしまいます。すみません。

 

実際この本を読んだのはかなり昔で、もう手元にはありませんが、

もう一度手に取ってみようかな、と思います。

 

 

いくつか、違う訳者だったり、エディションだったりで出ていますが、

興味があったら、読んでみてください。

人生を楽にする考え方のヒントがいくつも見つかるかもしれませんよ。

おすすめします。

Yuriでした。

コメント

  1. kari89 より:

    yuriさん いつも楽しい記事ありがとうございます

    テニスでグッタリ(錦織くんはいないわ、ナダルは負けるわ)してる時にさらっと違う話題を上げてくださる

    yuriさんのブログ 面白い

    私も本も大好きだし、映画も好きです

    モチロン猫も大好き❤

    でも最近は我が(まま)ニャンに振り回されて少々疲れ気味

    このブログに癒されてます

    ありがとう

    • yuri より:

      嬉しいコメントありがとう~♡。
      今日の準々決勝のプレビュー記事を上げたのでそちらも見てね。
      応援してる選手が負けるととってもネガティブになってしまうけど、
      ファンは常にポジティブでいたいですよね。
      とはいえ、たまには辛口になりますがw。

      本や映画や猫で癒されましょう。

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