夫が好酸球性副鼻腔炎の疑いで、手術をすることになりました。
以前記事にしましたが、うちの家族は全員アレルギー体質です。
私と娘はアレルギー性鼻炎があり、杉、ヒノキ、ハウスダスト、一部の果物(私だけ)のアレルギーがあります。そのためほぼ通年アレルギーの薬が手放せません。
夏は比較的薬なしで行けますが、秋から(10月後半くらい)春~初夏まではずっとグスグスしてしまいます。
一番重症なのは夫で、子供の頃から鼻炎持ちだったそうですが、大人になってから喘息を発症しました。それはある日突然始まりました。
アレルギーについてはこちらの記事で詳しく書いています。アレルギーと喘息の関連性もこちら。
主人の喘息自体はそれほど重症ではなく、予防薬や抗アレルギー薬を使うことでコントロールできているので、それほど普段の生活に支障はありません。
とはいえ、喘息持ちなのに喫煙をやめていなかったり(家では完全禁煙ですが、外では本数減らしたと言ってますが吸っているらしい)、アレルギーには良くないと言われるような食事(脂っぽい物や糖質)が好きだったりします。
その上、運動不足でいつも睡眠不足・・・と生活習慣がめちゃくちゃです。
そんな不摂生が原因(絶対そうだと思う)で、何と今度は「副鼻腔炎」(蓄膿症)になってしまいました。
副鼻腔炎について
副鼻腔炎とは、いわゆる蓄膿症のことですが、実はタイプがいくつかあります。
- 急性副鼻腔炎
- 慢性副鼻腔炎
- 好酸性副鼻腔炎
このうち急性副鼻腔炎は風邪を引いた後に併発しやすく、風邪が治れば症状は消失してしまうものを言います。
こちらはあまり気にすることはないでしょう。でも正しく治療しないまま放置して悪化させてしまうと、次の段階に進んでしまうので注意が必要です。
問題なのは慢性化してしまった場合のこちら。
- 慢性副鼻腔炎
- 上記、急性、アレルギー性の副鼻腔炎が長引き、膿汁の副鼻腔内の貯留、炎症性の粘膜肥厚、骨格などにより副鼻腔に膿が溜まりやすいなどが原因で慢性的に炎症がおきているもの。
- 好酸球性副鼻腔炎
- 喘息に合併する副鼻腔炎のうち、多発する鼻茸(鼻ポリープ)を特徴とする物。副鼻腔内に過剰に好酸球が存在することにより起こる。難治性であり、手術をしても再発しやすい。また喘息を悪化させるとも言われている。
(出典:ウィキペディア)
夫の副鼻腔炎の経過
夫は以前はあまりきちんと薬を飲まない人で、休みの日とかは
「どうせ休みなんだから薬飲まなくてもいい。」
とかいう、わけのわからん理論をふりかざし、
私がどんなに「炎症をほっとくこと自体が良くないからきちんと飲みなさいよ!」と言っても聞きませんでした。
そんなことを繰り返しているうちに鼻炎はどんどん悪化して、炎症が常に起こっている状態になって副鼻腔炎になりました。
アレルギーと喘息はコントロールが本当に大切です。適当に薬を飲んだり飲まなかったり(使ったり使わなかったり)してはいけません。
最初は風邪を引いたかなという感じでしたが、そのうちいびきが酷くなり、突然「匂いがしない。」と言い、その後「食べ物の味が全くわからない。」という状態になりました。
最初は耳鼻科で治療を受けていましたが、一向に症状が変わらないので大きい病院に変わり、CTを撮りました。
「中が真っ白です。あきらかに副鼻腔炎ですね」と言われて、クラリスロマイシン(抗生物質)とクラリチン(抗アレルギー薬)とシングレア(キプロス系の抗アレルギー薬で喘息や咳に作用する)が処方されました。
その後少し良くなりましたが、薬をやめるとまたすぐに、何も味がわからないという状態に戻り、また薬を飲む・・・という繰り返しで既に3年以上経過しました。
*実は最近わかったことですが、アレルギー性鼻炎持ちで更に大人になって喘息を発症した人が副鼻腔炎になった場合、好酸球が異常に多くなる「好酸球性副鼻腔炎」になることが多いそうです。夫はまさにこのパターンに当てはまります。
そしてこの病気は最近になって指定難病とされています。
簡単に言うと、アレルギー性鼻炎がベースの喘息があるので、治療や手術をしても治らない難治性の病気だということです。
薬はステロイド(セレスタミンなど)しか有効に作用しないらしく、最近になって指定難病になりました。
実際、夫も症状が酷い時にステロイドを3日くらい飲むと、その後何日かは匂いと味がわかるようになるので、
お正月とかみんなで集まってご飯を食べるような時は、何日か前からステロイドを飲んで一時的に味覚を回復させたりしていました。
とはいえ、薬が切れると途端に同じ状態になるし、ステロイドも乱用できない、でもこのまま何の味も匂いもない生活をしていくのは辛い・・・ということで、
この度夫はついに手術に踏み切ることになりました。
ついに手術を決断
実は、夫がこの指定難病の申請をするためには、一度手術をして組織を調べて、好酸球の数を調べる事が必要だということで、それも手術をする理由の一つでした。
まあ、私としてもどんなに美味しい料理を作ろうが、美味しいものを食べに行こうが、「全く味がしないからわからない」と言われるのも嬉しくないので、一度はスッキリ手術で取り切ってもらうのが良いのかなと思っています。
今回の手術は入院を伴います。
病院によっては日帰りOKとかもあるようですが、結局通院しなければいけないという話なので、それでは意味がありません。家から遠いし。
痛いのに毎日のように遠くまで通院とか、辛すぎます。
大体せっかく入ってる入院保険も使えなくなってしまいます。せっかく何年も払い続けてきた保険を、ここで使えなきゃ意味ないですよね。
ということで、夫は8日間入院することになりました。
ただこの手術で膿と鼻茸を全部取り除き、好酸性副鼻腔炎と診断されてもそれで終わりではありません。(おそらく、9割方そう診断されるはずですが)
指定難病ということは難治性であるということであり、手術をしたからといって完治するわけではありません。
元はアレルギーと喘息なんです。
アレルギーも喘息も基本的には治りませんよね?
大事なのは、
そのアレルギー症状(鼻炎と喘息)をどれだけきちんとコントロールできるか
ということになります。
せっかく痛い思いをして手術をしても、生活習慣が変わらなかったら元の木阿弥になりかねないので、手術後に夫がどこまでそれを改善できるのか、にかかってくるかと思います。
と、いっぱい脅かしておこうと思います(笑)。
Yuriでした。
追記:
この記事を書いてから、3か月後の様子がこちら。
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