Yuriです。
前回のコラム
を書いてから、2週間経ちました。
マスコミの偏った報道に怒りを感じながら、その間、事の経過をずっと追いかけていましたが、ここにきて論調が少しずつ変わってきました。
いまだ、警察の捜査は終わっていませんし、もちろん正式な発表もないので、真実はまだ明らかになっていません。
にもかかわらず、相撲協会、横綱審議委員会は憶測や推測、加害者側の話だけを元にして、理事会の直後に危機管理委員会を通して中間報告を出してきました。
このこと自体も普通じゃありません。加害者の話だけで、ほぼ結論を出しています。こんな一方的な話を、公にして発表する相撲協会はもう真っ黒にしか私には見えません。
ちなみに、私は特別貴乃花が好きなわけではありません。それでもこの現状は異常過ぎると思います。
私は普段から、
「力を持つものが下の者や弱者を攻撃すること」
に対して、非常に怒りを覚えます。
これは、私自身が高校の時に一人の先生から陰湿ないじめや暴力を受けた経験があり、それがいまだにトラウマとして残っていること、更に会社でパワハラを受けた経験がある事が原因かもしれません。
いつまでもなくならないこの構図がうやむやに片づけられてしまわないことを願って、自分なりに意見を書きたいと思います。
まずは、この2週間でこの事件の状況がどのように変わっていったのか、振り返ってみようと思います。
事件後の経過
前回記事で書いたように、この事件が起こった後の報道は、気持ち悪いほど加害者であるはずの日馬富士擁護に偏り、被害者である貴ノ岩や、弟子を守るために警察に行った貴乃花親方の行動を非難する物ばかりでした。
マスコミやTVに出てくるゲストも、多くが
「組織に属してるのに協会に報告しないのはおかしい。」
と発言していて、非常に違和感を感じていました。
唯一、立川志らく師匠と八代弁護士(ひるおび!)と、普段は好きじゃないんですが、坂上忍(バイキング)が、この流れはおかしい!と声をあげていました。
見ていると頭がおかしくなりそうでした。
こんなに多くの人達が
”酔っ払って相手を何発も殴った挙句に、カラオケのリモコン(十分凶器です)でも複数回殴り、殴った相手の頭をかち割って、9針も縫うような怪我をさせた人間”
を擁護するんです。
いや~世の中狂ってますね。
これだから、いじめもブラック企業もなくならないんですよ。
相撲協会はブラック企業、貴乃花親方は内部告発者。
この立場で、会社から状況を説明しろって言われても出来るわけないでしょう。それなのに一部の人を除いて多くのコメンテイターや司会者が「協会に説明しなくちゃダメだ」って言ってるのが全く理解できない。
だからブラックがなくならないんだよ😠— Yuri (@yuri_lovesiames) 2017年11月28日
その後、日馬富士が引退を発表し、その引退会見を見てあきれかえりました。
伊勢ヶ浜親方が泣いちゃいかんでしょ。親方自身の監督不行き届きの責任もあるはずだし。事態を軽く見過ぎだったのでは。
泣きたいのは怪我した貴ノ岩だと思う。
怪我した上にこれでまた悪者扱いにされたら、未来ある若い力士が戻ってこれなくなる。そんな事態にしてはいけないと思う。#日馬富士引退— Yuri (@yuri_lovesiames) 2017年11月29日
伊勢ヶ浜親方がキレてる!?😵😩
「謝りましたよ!すぐに。」いや、相手頭切れてるし、縫ってるし、暴行してるし。
謝ればそれでなかったことにするっていう考えがもうダメすぎる。やっぱり問題は力士以前に相撲界の常識がおかしい。#日馬富士引退
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2017年11月29日
驚きました。
怪我をさせた貴ノ岩に対して、日馬富士も親方も一切謝罪しませんでした。
日馬富士からは、言い訳と自分を正当化する言葉のオンパレードで、あくまでも後輩に礼儀を教えてやったのが行き過ぎただけ、という主張を繰り返すだけで、自分のした行為を反省するとか悪いと思う様子は垣間見ることさえできませんでした。
親方に至っては、途中で逆ギレした上、日馬富士に「答えなくていいよ」とか言って不貞腐れる始末。この親方あってのこの弟子だということがよくわかりました。
その通りだと思います。
「礼儀、礼節」と言って暴力を正当化しようとした日馬富士、それを当然のように聞いていた伊勢ヶ濱親方の両方共が、暴力はOKだと言ったようなものです。「礼儀、礼節」と「暴力」は真逆な位置にあることを教えていない親方や相撲協会はヤクザの世界と同じだと思う。非常識。 https://t.co/R3pAz9eD56
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2017年11月30日
その後、「貴乃花親方が巡業部長では巡業に参加できない。」といったモンゴル力士がいた。という報道が流れ、そんな事を現役の力士が言うなんて、ありえない!!と思っていたら、なんとそれを言ったのは、白鵬だった!ということが判明。
モンゴル力士って、白鵬の事だったの?!あり得な過ぎて言葉も出ない・・・。何様だと思ってるんだろう?こんな勘違いをさせた相撲協会や親方は責任取るべきじゃないの?
「貴乃花部長では巡業参加できない」白鵬が発言(読売新聞) – Yahoo!ニュース https://t.co/i4evie4djE @YahooNewsTopics
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2017年11月30日
注目の理事会の後に危機管理委員会から発表された中間報告がまた酷い。
発表したのは委員長の高野利雄(元名古屋高検検事長)さんでしたが、まあこれが聞くに堪えない加害者寄りの作り話と、公平であるべき報告者の主観が盛り込まれたような内容で、びっくりしました。
相当協会からお金が流れているんじゃ?とか勘ぐってしまうほどの偏りぶり。
八代さんもあきれてましたね。
こんな不公平な中間報告をする理由はどこにあるんでしょうか?
まだ警察の捜査も終わっていないのに、独自の聞き取りをして一方的に結論付けようとするのは、何かやましいことを隠蔽しようとしているようにしか見えませんよね?
この辺りまで来ると、あまりのあり得なさにさすがに世論も黙っていられなくなったのか、ようやく「これは何かおかしいのでは?」という声がちらほら聞こえてくるようになりました。
真実はどこに?
文春とか新潮が色々書いていますが(モンゴル力士同士の八百長問題等)、もちろん真実はわかりません。
それでも、個人的には白鵬が全くお咎めなしというのは、おかしいと思います。
今のところは単なる「厳重注意」です。
どちらかというと、事件の中心人物は彼じゃないでしょうか?
ここにきてようやくそのような見方をする記事が複数出てきました。
現場にいて、説教をしていたのは白鵬。何十発も貴ノ岩を殴っている日馬富士を止めずに見ていたわけですよね?頭割れるまで。
「ビール瓶では殴ってないです。」(シャンパンの瓶で、滑り落ちました)って、ビール瓶だとダメでシャンパンの瓶なら良いの?
そこ、あえて言及する必要ある場所?
「日馬富士と貴ノ岩を土俵に戻したい。」とか意味不明の万歳三唱。
「巡業部長を変えろ。」とかの暴言。
横綱としてはあるまじき振る舞いの数々・・・etc。
これらの数々の不祥事にもかかわらず、白鵬を追求しない相撲協会と八角理事長の不思議。
実は、八角理事長は以前、貴乃花親方と理事長選を戦った時に、いくつも黒い噂がありました。
2年前の理事長選ではこんなことがあったんですよね・・・。これを見ると今の相撲協会がどうなのか容易に想像できます。膿は理事長では?
北の湖も浮かばれないよね。では八角理事長 相撲協会私物化の一部始終 次期理事長選を控え、外部理事に“殺害予告”も https://t.co/5ETSQIQiqW #デイリー新潮
— Yuri (@yuri_lovesiames) 2017年11月29日
何とも不穏な記事ですが、これもどこまでが事実なのか・・・。マスコミの記事はどこまでが本当で、どこまでがガセなのかわかりません。
とは言うものの、あの時津風部屋の事件が起こってからいまだに相撲協会は何も変わっていないのではないかという気がします。
貴乃花親方の頑固さは今に始まったことではなく、頑固すぎるがゆえに敵も作るんだと思います。
彼がすべて正しいというつもりはありませんが、今回の件に関しては彼の取っている行動は間違っていないと私は思います。
心配なのは貴ノ岩ですが、とにかく警察の捜査が終了すれば真実が見えてくると思われますので、まずはその結果を待ちたいと思います。
貴ノ岩の怪我と日馬富士の引退が無駄にならないことを切に願います。
Yuriでした。
コメント
今回の件で、日々新しい情報が入り、色々思うところはあります。情報の中には関係者からと言われる噂レベルのものからこれまでの背景に至るまで多岐に渡りますが、加害者側、被害者側、協会、警察、それぞれの直接の発言や行動を中心に見て、出来るだけ真実に近いものを客観的な立場で見たいと思っています。
1つの事実でさえ、受け取る側によってニュアンスが異なります。当事者はもちろんのこと、報道する側、それを受け取る側も、例えば『気持ちは理解できなくもないが暴力は言語道断』『暴力は言語道断だが気持ちは理解できなくもない』などと語順を替えるだけでも、ニュアンスが違って聞こえてしまいます。貴乃花親方が何も話さないのは、自分はその場に居たわけではないので真実を知りたい、公正に判断してほしい、ということと同時に、言葉が独り歩きして自分の意図することと違った方向に行ってしまい、結果貴ノ岩が傷付くことを怖れたからだと思います。ただ現状が、特に貴ノ岩にとって良かったかとうかはまだ分かりません。『今は語れない』ということを早い段階で語ることや、毅然な態度の中にももう少し柔らかな物腰を見せることが、貴ノ岩本人のためにも改革を目指す貴乃花親方にとっても必要だったかもしれません。今後のことを考えても、それは不器用という言葉では片付けず、苦手な相手との付き合い方を身に付けていくことも生きていく中では必要です。親方本人が最も願っていること、貴ノ岩が心身ともに以前のように場所に戻れるのかどうか、それが一番気がかりです。
私の中で核としてある事実は、どんな理由があるにせよ、十数発殴って1㎏もあるリモコンで複数回頭を殴るという行為は常軌を逸しており到底許される行為ではないということ、そしてしばらくの間誰もそれを止めなかったという異常性です。これは、非常に重く受け止めるべきです。今回のようなことが2度と起きないように何をどうすべきか、貴乃花親方も含めた協会の対応の在り方が、今後問われます。一日も早く、ファンの皆さんや力士の皆さんが安心して相撲を楽しめるようになってほしいです。
長文、乱文、失礼しました。
追伸
協会の中間報告、加害者寄りの、しかも主観ありありの酷い報告書でした。それ以前に、今回のような中間報告は発表するべきものではなかった。事を穏便に出来るだけダメージを小さくしたい、協会はちゃんとやってますアピール、貴乃花親方への敵意むき出し、その他諸々、体面を保つのに必死さが伝わってきます。
全くその通りだと思います。
元検事長ともあろう方が、あんな内容を公に出してかえって怪しまれるだろうという発想すらないのかと思うと、情けなくなりますね。
今朝のあさチャンで、前危機管理委員長であり元検事でもある宗像弁護士が「今回の件で一番不幸だと思うのは、警察に被害届を出したから大事になって横綱一人がクビになったんだという発想で、中で解決すればこんな大事にならないんだと発想があるとすると非常に危険だと思う。むしろ警察に出したことによってこの暴力問題が表に出て、二度と起こさないという体制を作り上げるということになると思いますよ。だから、発想を変えないとダメだよね。」と言ってました。この方は以前報ステにも出て、貴乃花親方の行動を支持してましたよね。この方が今も危機管理委員長だったら良かったのに・・・と思うと本当に残念です。でも、こうしてテレビで言ってくれて良かった。もっと言ってほしいです。
普通に普通の事を話すだけで良いのに、なぜそれができない人がいっぱいいるんでしょうね。
結局何か利権が絡み合っているようにしか見えません。
普通に公平な見方をする方がもっと表に出て意見を言って欲しいですよね。