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ウィーン大会2018決勝 錦織圭 VS ケビン・アンダーソン レビュー

2018ウィーン大会
tookapic / Pixabay
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Yuri(@yuri_lovesiames )です。

ウィーン大会2018の決勝

錦織圭 VS ケビン・アンダーソン

結果は

6-3,7-6

でケビンの優勝でした。

この優勝はケビンにとって5つ目のツアー優勝、そして初のATP500のタイトルでした。

ケビン、本当におめでとう~!!🎊

 

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残念ながら、錦織は今回も優勝することはできませんでした。

前回の楽天の決勝後の姿と同じ、頭からタオルをかぶって落ち込む姿は見ていてとても辛かったです。

楽天決勝後のレビューはこちら

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しかしながら、試合内容は決して悪いものではなかったと思います。

というより、チャンスは十分あったと思います。

試合を振り返ります。

 

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ウィーン決勝 錦織 VS アンダーソン

第1セット

試合が始まっても、水を打ったように静かな観客と会場にビビるw。

 

最初の3ゲーム。はっきり言って錦織の方が良いプレーしてたと思います。錦織の反応も良かったし、ケビンもまだプレーが不安定でフットワークもバタバタしてました。

そんな中、ブレイクできそうだったゲームをミスでチャンスを逃したのが痛かった。

 

そして、キーとなった錦織のサービスゲーム。

 

何と15分にも及ぶゲームになりましたが、錦織はサービスをブレイクされてしまいました。このゲームは、とにかくケビンの「絶対にブレイクする!」という気迫がすごかった。

錦織はそのケビンのリスクを取った攻撃に押され気味になり、なかなかゲームポイントを取り切れず、ミスも出て、このゲームだけのことで言えば力負けした形でブレイクされてしまいました。

その後は錦織も何とか立て直し、キープを続けながらブレイクバックのチャンスを狙いますが、アンラッキーもあり、もったいないミスもあり・・・。

このゲームがこの試合の全てだったように思います。

結局1ブレイクされたまま第1セットは6-3でケビンが取りました。

第2セット

 

錦織は前日までの試合とはうって変わってダウンザラインが打ててませんでした。

もちろん「ケビンのショットが鋭かったため」ということもありますが、ほとんどのショットがラインよりはるか内側に入ってくる状態。そのためケビンもあまり走らされることなく十分な態勢で打ち返せます。

逆にケビンはかなり攻撃的で、サーブもストロークも強打してきました。

それがほとんど入るんだからすごい。この1年の彼の活躍による経験が活きてますよね。

 

ケビンのサービスゲームではあまりチャンスがありませんでした。一方錦織も危ないポイントもありながらですが、しっかり自分のサービスはキープ。

タイブレークまで行きました。

タイブレ最初の大事なポイントでしたが、ここであっさりと錦織がファーストポイントを落とします。

海外解説も試合を通して錦織応援な感じでしたが、これに対してはちょっと残念そうでした。

 

錦織も頑張りますが、ケビンのチャレンジがことごとくミリ単位でインの判定に😢。

これには心が折れました(たぶん錦織も)。

 

第2セットはタイブレークまで行ったので、チャンスがあるかと思いましたが、最後は運もケビンに味方したようです。

でも、最後まであきらめず、粘り強く、さらにはリスクまで取って全力で勝ちに来たケビン・アンダーソンを褒めたいと思います。

さすがでした。

 

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まとめ

ケビン・アンダーソンはこの1年、どんどん大きい大会でも結果を出して、GSでも決勝に進んだり、特に今年のWBでロジャーに勝ったり、イズナーと6時間のマラソンマッチを制したりと、着実に大きな力をつけたと思います。

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錦織も悪くはありませんでした。

というより、試合の入りは良かったしプレーも全体的に見れば良かったと思います。確かにそこまでの神がかったように強い錦織の姿は見られませんでしたが、結局はあの、最初のセットのブレイクされた1ゲームだけがポイントだったと思います。

 

この試合、決してケビンの立ち上がりはよくありませんでした。でもあの長い錦織のサービスゲームをブレイクしたことで、一気に彼のモチベーションと粘り強さが出てきてしまいました。

半面、錦織はあのゲーム以外はすんなりキープも出来ていましたし、十分勝てる可能性のあるテニスをしていたと思います。それが、たった1ゲームで流れが変わってしまった。

これがテニスの恐ろしさですね。テニスがメンタルゲームだと言われるのは、これがあるからだと思います。

一方はわずかな気持ちの落ち込み、そしてもう一方はわずかに見えた勝利への道。

そのわずかな気持ちの変化が、身体の動きやショットの精度に影響してくる、難しいスポーツだと思います。

 

実際、ケビンも試合後にあのゲームについて言及しています。

 

錦織も試合後に前向きなコメントを出していたので、ちょっとホッとしました。

「この数カ月、高いレベルでプレーできていることが嬉しい。このまま戦い続けるよ。おめでとうケビン。パリも楽しみだ。」

という錦織のツイートに、ケビンからも「ありがとう、ケイ」と。

こういうやり取りが良いですね。

 

優勝できなかったことは残念ですが、本人が言う通り、そしてそこまでの試合を見る限り、本当に錦織は高いレベルでプレーできています。もうすぐそこまで来てると思います!

このまま更に経験を積み上げて、次こそは優勝トロフィーを掲げて欲しいです。

パリももう始まっています。(死ぬw)

また応援します!

Yuri(@yuri_lovesiames )でした。

コメント

  1. youko より:

    楽天の時にも書きましたが、決勝で落ちるのは試合勘ならぬトーナメント勘とも言えるものがまだ完全には戻って来ていないのかなと思っています。

    それと、圭くんは復帰前に戻りたいわけではなくて、進化したニュー錦織圭を完全復活と考えているのではないかと考えるようになりました。それくらいここのところのプレーは素晴らしい❗です。単純に元に戻す事だけでも難しいのに、そこに進化を加えるとなれば余計に難しく、好不調の波も激しくなり安定しないのではないかと思うのです。しかし、段々と安定してきていると思います。しかも物凄く高いレベルで、です。楽天の決勝の時とは雲泥の差ですよ❗もう少し、本当にもう少しだと思います。

    あと、決勝戦と表彰式でウィーンの観客が圭くんに対して暖かく大きな声援を送ってくれていたのがすごく嬉しいです‼1回戦などは静かで少し違和感を感じる程だったのが、こんなに応援してくれるなんて。ニシコリと名前を呼ぶ声も聞こえました。それだけ圭くんのプレーが魅力的だという事だと思うと本当に嬉しいです。

    • yuri より:

      youkoさん、
      >段々と安定してきていると思います。しかも物凄く高いレベルで、です。楽天の決勝の時とは雲泥の差ですよ❗もう少し、本当にもう少しだと思います。

      本当にそう思います。ハチャノフ戦とティーム戦を見た時は、すごいテニスだな~と目が丸くなりました。ウィーンの観客も初めて生で錦織のテニスを見て、絶対ファンになりましたよね~w。この波をパリからロンドンまで拡げたいです!

  2. ゆうた より:

    「悔しさはいっぱい、悲観的思考は皆無」
    個人的にこの試合の感想は上記の一言に尽きます。

    被ブレイクのゲームも有りましたが、その前のリターンゲーム0ー30からのフォアのUEも痛かったと思っています。チャンス逃しからの被ブレイクの時に東京500決勝を思い出してしまいました。

    しかし、その後は苦しみながらも出来る事はやったと思いますし、アンダーソン選手のサーブに隙はほぼ皆無だったと思います。両セット共に1stで失ったのはたった2ポイントのみでしたし、アンダーソン選手を称えるしか無いのかなっと。

    ただ、悲観的な要素も皆無だと思います。
    東京500決勝時の様な「崩れ」では無く、今回は「小さなほころび程度」だと思っていますから。

    今回も「復活の向こう側」は見れませんでしたが、「ティーム&ハチャノフ戦」や「崩れなかった決勝戦」など新たな進化を加えた向こう側の景色がどの様なものになるのか?

    優勝してそれ以降の錦織選手が楽しみだと改めて感じたウィーン500でした・・・、以上ええカッコしぃなコメでしたm(._.)m

    • yuri より:

      ゆうたさん、そんなに悲観的になってる人が多いんでしょうか?あのハチャノフ戦とティーム戦を見ても?たまに出没する煽りたいだけの輩はいるかもしれませんが、悲観的な要素なんて1つもないと思います。まあ負けたことは残念なんですが・・。
      錦織は凄いテニスをしています。今回勝てなかったのは残念ですが、少しずつそれも解消していきそうな気がします。次こそはきっと勝ってくれるでしょう。私もこれからがまた楽しみになったウィーン大会でした。

  3. aoiです より:

    Yuriさん、こんばんは。
    記事に全面的に同意です。
    1stセット、アンダーソン選手のファーストが上がらないうちにブレーク出来ていたら。。。あのショットがほんの数ミリずれていたら。。。など、流れが錦織選手に変わってもおかしくなかったくらい、内容的には楽天決勝より断然良かったように思います。自滅という印象も受けず、引き締まった良い試合でした。
    何せ、ちょっぴり錦織選手に対して冷ややか~だった会場が、ティーム選手とのポイント差を認識している観客がどれくらいいたかも分かりませんが、決勝は錦織選手への応援も結構始めからあって、次第に錦織選手のポイントにかなり沸いてましたからね。

    決勝など緊張する場面では一番影響受けやすいのはフォアでありサーブであると思ってはいるのですが、昨日はサーブでピンチを凌ぐポイントが何度かあり、1stであの長いピンチを凌いで先にブレーク出来ていたら、その後フォアで積極的に相手を揺さぶる場面も出てきたり、その後のアンダーソン選手のサービスゲームにもうちょっとチャンスがあったりしたかもしれません。
    ほんのちょっとの差で、勝ってもおかしくない内容でした。
    でも決勝までくると、相手もなかなかそうチャンスを与えてはくれないし見逃してもくれませんね。
    アンダーソン選手は確実にサーブ以外でも強くなっており、今年の活躍を考えたらファイナル当然、優勝おめでとう!という気持ちです。
    一方錦織選手も、確実に2017年より優勝がすぐそこまで来てる気配がプンプンするんです。手の届く範囲に来てると思うし、来年はあると思っています。
    早々にブリスベンで優勝すれば、記者から○連敗ですが~なんて煩わしいこと言われてプレッシャーかけられることもないし、もっともパリやロンドンで優勝する可能性だってない訳じゃありませんからね。
    まあ現実的には、パリは何とかQFまでは粘って、イズナー選手をかわしてファイナルへの切符を掴めれば(デルポトロ選手の動向に左右されますが)と思っています。
    ただ、イズナー選手も奮起しそう。
    サーフェスへの適応はどうか気になるところですが、錦織選手の気持ちは燃えているでしょうから、そこに期待したいです。
    さあ、パリだ!
    ガンバレ、錦織選手!

    すみません、前のテスト送信は削除して下さい。

    • yuri より:

      aoiさん、
      >ほんのちょっとの差で、勝ってもおかしくない内容でした。

      ほんと、その通りなんです。ただ、その差が大きかった。ケビンも素晴らしかったですしね。
      でもかなり近づいてきてますよね~。次は絶対に優勝できる気がしています!

      パリで大活躍、期待したいな~。

  4. より:

    私もあのゲームを落としたこととその前のゲームでチャンスをモノにできなかったことが全てだと思います。
    ここまでこの大会ではすごいものを見せてもらったので、決勝戦のプレイがそれまでに比べて調子が落ちたのは確かだと思います。でも錦織選手はピークをティーム戦に持っていく必要があったので仕方がない面がありましたね。
    アンダーソン選手のサーブに対し最後まで攻略できなかったのは残念ですが、ビッグサーバーのサーブがいい日はどうしようもないと思います。アンダーソン選手のサーブはブレイク後は尻上がりに良くなっていってました。優勝への強い意思を感じました。
    この大会、アンダーソン選手にはラッキーもあり、優勝するべくして優勝した、という感じがします。
    私は錦織選手のここまでの活躍を本当にすごいと思うし、復帰後こんなに早く結果を出せたことを喜んでいます。
    でもそれとは別に心配があります。
    鼻血さんのところでも書きましたが、ずっと決勝戦で負け続けていることです。錦織選手のメンタルの強さは疑う余地もないと思っているんです。だからプレッシャーのせいだとは言えない感じがします。
    決勝戦になると「優勝してはならない」とばかりにテニスの質を下げてしまう何か?が存在するかのようです。優勝しないように鍵がかかってる感じがします。
    なぜこんな妄想みたいな不安を感じるのか、私の心にだけ現れた亡霊だといいんですが・・。
    もちろん、いつも決勝までいけば負け続けてもポイント的にはかなり稼いでるわけで、出る大会全てで準優勝し続ければトップ3確保も有りですね。それは精神面で相当ダメージ来そうですけど・・。

    パリで仕切り直して頑張って欲しいです。
    ここでティーム選手になんとか追いつき、ちょっとでも越せれば8位に食い込めるわけですから。これは優勝しなくても可能なので私はかなりの希望を持っています。頑張って欲しいです。

    • yuri より:

      風さん、
      決勝戦まで来てテニスのレベルが下がってしまい、結果的にストレートで負けて準優勝・・・。これ、本当に悔しいです。本人も特に楽天と今回の敗退は相当答えているように見えます(試合後の様子から)。なぜそうなるのかは、本人とチームでもがき苦しんで解決法を見つけるしかないんだと思います。以前から言っているように、何かしら身体を硬くしてしまう要因があるように思います。強いて言えば「勝ちたい!」より、「負けたくない!」の方に気持ちが行ってるような感じ。感覚的な部分はありますが、後者は守りに入るイメージですね。そのため、大胆な攻撃ができなくなる。そんなところはないでしょうか?あくまでも私の印象ですが・・・。

      でも、今回の決勝はかなり良い試合をしてたと思います。もう少しで突破口が見える、そんな気がします。できるだけ早くその時が来て欲しいです。

  5. まり子 より:

    準優勝……
    悔しいなぁー とも思うと同時に
    怪我無くて良かった~
    とも思ってしまう。
    昨年の今頃は フェデラーやナダルの復活 活躍でテニス界盛り上がってはいたし
    それは
    それでワクワクしたけど
    ポッカリと心に穴の空いた感じで
    テニステレビ観戦だったなー
    錦織君は回復するのか?
    来シーズンはどーなる?
    ……と考えると不安な秋だったなー
    そして この秋は
    クッー又準優勝かぁ!
    って 思えるなんて凄い贅沢
    何より ファイルを狙えるなんて
    想像もしなかった!(気弱なファンで錦織君ごめんなさい)
    パリの試合は水曜日
    メンテナンスは大丈夫かな?
    もう 楽しんで 楽しんでテニスしちゃってください
    って感じです。
    絶対イギリスには行くゾー!
    あの カッコ良いスーツ姿
    見れると思うとワクワクです!
    パリではケビンさんにリベンジ
    もしてほしいなぁー

    • yuri より:

      まり子さん、

      悔しいですよね、準優勝・・・って言えることが凄いですよね!!
      本当に錦織は凄いレベルにいると思います。そして、怪我がなくて本当に嬉しい!この調子をキープして、更なる高みに・・・期待したいです。パリとロンドン、どちらも活躍できますように。

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