Yuri(@yuri_lovesiames )です。
先日、ふとTwitterをチェックした時に飛び込んできた「元アイスダンス日本代表 クリス・リード死去」の文字に、心臓が止まりそうになりました。
え?え?え?
何??
クリス・リードって・・・え?
クリスが死去!?
信じられない!😭😭😭何で…まだ30歳なのに。
キャシーと二人でコーチ業頑張ってたのに😭😭。急逝のクリス・リードさん 姉キャシーさんと来日予定だった 11日にブログ更新/スポーツ/デイリースポーツ online https://t.co/ieXuYOtIDe @Daily_Onlineさんから
— Yuri (@yuri_lovesiames) March 17, 2020
夢でも見てるんじゃないか、同姓同名の他人の事ではないのかと、何度も記事を確認して、SNSを辿って、それが現実だったことを再認識した途端に涙が止まらなくなりました。
何で?
あんなに優しい素敵な人がなぜ?
これからキャシーと一緒に日本でアイスダンサーを育てるんだ!と、新しい人生の一歩を踏み出したばかりだったのに・・・。
神様、ひどいよ😢。
日本のアイスダンス競技におけるクリス・リ―ドの功績
テニスより先にフィギュアスケートのファンだった私にとって、以前からシングルスの次に観るのが好きなのはアイスダンスでした。
トービル&ディーンの「ボレロ」はいまだに芸術だと思いますし、最近ではフランスのパパダキス&シゼロン、その前はメリル&チャーリー、テッサ&スコット、ベルビン&アゴスト、ナフカ&コストマロフ、デュブレイユ&ローゾン・・・
そして何と言っても大のお気に入りはデンコワ&スタビスキー✨の2人でした(この二人は御夫婦です💓)。
決して背が高くはない男性のスタビスキーのスケーティングの素晴らしさと、その男らしさやセクシーさ、二人のユニゾン、独特な空気…どれをとっても目が離せないカップルでした。
*個人的には、彼らの体格差や独特な雰囲気、男性のスケーティングスキルの高さなど、大ちゃん&哉中ちゃんペアはこの二人のスケートが参考になるのではないかと思っているんですが、というか、彼らのような自分達だけのスタイルでTOPに行って欲しいと切に願っています。
そんなシングルスとは少し違った、氷上でいかに技術的にも芸術的にも優れているかを競うアイスダンスですが、残念ながらこれまで日本のアイスダンスは、バレエや社交ダンスなどが歴史と文化に深く浸透し、体格的にも恵まれた欧米の選手達にはなかなか対抗できずにきました。というか、全く…です。
また日本ではアイスリンクの少なさに加え、長年シングルス競技にTOP選手を輩出し結果を出してきたことにより、スケートを始める子供たちもほぼ100%シングルスから始めるため、アイスダンスやペアの選手はほとんどいないに等しかったのは事実です。
もちろん、今はコレオグラファーで有名な宮本賢二さんや、木戸&渡辺組など、何組かのペアがそれぞれ頑張っていたのも事実ですが、成績としては上位に食い込むことは夢のまた夢・・・という状況でした。
そして、現在でもその状況は変わっていません。
そんな中、アメリカ人と日本人の両親を持つキャシー・リードとクリス・リードのリード姉弟が、日本のアイスダンス選手として登録し活躍してくれたことにより、国際大会での日本のアイスダンスの評価が少しずつ上がり、メディアのスポットライトも浴びるようになっていきました。
そして、彼らがいたからこそ(ペアのカップルも)日本は団体戦に出ることもできました。
彼らの活躍で、アイスダンス競技が日の目を見るようになるにつれて、その面白さや魅力に世間が気づき始めたという意味では、彼らの功績は本当に大きいと思います。
そしてそれにより、シングルスから引退を考えた選手が新しくカップル競技に挑戦するということも近年増えてきました。
クリスは長年怪我を抱えながらも、パートナーだった姉のキャシーが引退した後も現役を続け、新しくパートナーとして組んだのが、元々シングルス選手だった村元哉中選手でした。
元々表現力に定評があった村元選手はアイスダンスに向いていたと思います。そんな彼女と組んで、クリス&かなのペアは2018年の4大大会で日本勢としては初の銅メダルを取り、同年の平昌オリンピックでは15位、世界選手権では11位!✨と次々と結果を出していきました。
残念ながら、その後二人は「方向性の違い」を理由にカップルを解散してしまいましたが、日本のアイスダンスを押し上げられたのは、やはりクリスがいたおかげだと思います。
そんな彼が、30歳という若さで突然の心臓麻痺で亡くなってしまうなんて、一体だれが想像できたでしょうか・・・。😢😢
世界中で一斉に彼の死を悼むメッセージが駆け巡りました。
クリスの訃報に、とてもショックで未だ信じられません。アメリカで一緒に練習していた時、クリスはスケーティングやトレーニング方法についていつも優しくアドバイスをくれました。一緒にオリンピックに行く事が出来たのは僕の誇りです。安らかな眠りにつかれますよう心よりお祈りいたします。
— 織田信成 nobunari oda (@nobutaro1001) March 17, 2020
ミハル・ブレジナは以前クリスの妹アリソンとお付き合いをしてたことがあったと思うので、家族ぐるみで仲良くしていた模様。「一緒にゲームをしたりホッケーを見て長い時間を過ごした人が逝ってしまったなんて、まだ理解できない・・・」と。
I cant even begging to comprehend that Chris is gone… someone i spent many hours playing Xbox games and watched countless hockey games and got very close to over the year that i lived with his Family. I cant… https://t.co/De0hDwDwL5
— Michal Brezina (@brezinamichal) March 17, 2020
現在の日本アイスダンスペアのティム&小松原のティム。
クリス… 言葉出ない… 寝れない.
— Tim Koleto ティム コレト (@Timkoleto) March 17, 2020
そして元パートナーだった村元哉中ちゃんのインスタ
村元哉中ちゃんのインスタグラム
彼の魂を抱きしめてあげて😭。 https://t.co/I9AE5Zi1yy
— Yuri (@yuri_lovesiames) March 17, 2020
・・・
流れてくるメッセージを見るたびに涙が流れる・・・そんな一日でした。
実はつい先日、クリス自身がこんなブログを更新したばかりでした。
新しい人生の始まりだったのに・・・。
たった一週間前に「日本に行くよ。」ってブログを書いていたのに😢#クリス・リードhttps://t.co/94Ab668saZ
— Yuri (@yuri_lovesiames) March 17, 2020
今は、Rest in peace…安らかに眠ってください。としか言えません。
彼の魂とともに、彼が愛した日本アイスダンスがいずれ世界を席巻する日が来ますように。
Yuri(@yuri_lovesiames )でした。
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