ジョコビッチ、ナダルに敗れる!
マドリッドOP準決勝 ナダル VS ジョコビッチ
期待された元世界NO.1同士の対決は、戦前の予想を覆して(いや、予想通りかも?)
ナダルの 6-2,6-4 という圧勝スコアのストレート勝ちで幕を下ろしました。
どうしたジョコビッチ・・・?
実はナダルはここ3年近く、ジョコビッチに全く勝てていませんでした。
最後にナダルがジョコビッチに勝ったのは、2014年の全仏オープンの決勝。
それを最後に昨日まで、なんと3年もの間、ナダルはジョコビッチに連敗を喫していました。
それまでクレーの大会では、まさに ”アンタッチャブル” だった、
赤土の王者、クレーキングの ラファエル・ナダル
↑若いナダル、かわいいですね。
を、ジョコビッチは2014シーズンから完膚なきまでに叩きのめし、見ている側でさえ
「もう、ナダルはどうやってもジョコビッチには勝てない・・・」
と絶望的になるほど、ここ数年のジョコビッチはまさに ”無双で無敵” な状態でした。
それが、一体何が起こったのか?
そのジョコビッチに異変が起きたのは、去年の全仏オープンで優勝し、
ついに念願の ”キャリアグランドスラム” を達成した後からでした。
*ちなみに、キャリアグランドスラムというのは、
テニスの4大大会と言われる4つのグランドスラム
全豪オープン、全仏オープン、全英オープン(ウィンブルドン)、全米オープン
を全部優勝した選手に贈られる称号のことです。
↑35才にして現役、グランドスラムタイトル18回優勝、既にレジェンドのロジャー・フェデラー
現役では、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの二人だけが達成していました。
過去にはアガシも達成してますね。
2016年ジョコビッチ全仏優勝&キャリアグランドスラム達成
ジョコビッチにとっては、そのキャリアグランドスラムのタイトルを手にするために、
「全仏(フレンチ)で優勝すること」
は、最後のピースがはまることを意味する悲願でした。
それを去年(2016年)の全仏で達成しました。
それを考えれば、その後の 燃え尽き症候群(バーンアウト)は容易に想像がつきます。
予想通り、直後のウィンブルドンでアメリカのサム・クエリーに3回戦で負け、
しばらく休んだ後の夏のカナダのマスターズでは錦織をまたも決勝で破って優勝(ちぇっw)しましたが、
直後のリオオリンピックでは、怪我から復活してきたばかりのデルポトロにまさかの1回戦負けを喫し、涙を流しながらコートを去っていきました。
そこからは、以前では考えられないような、今まで負けたことのない格下の相手にまで、ぽろぽろと負けだし、全く以前のマシンのような、憎らしいまでの強さのジョコビッチは見られなくなってしまいました。
ちなみに去年(2016年)のジョコビッチの年初から全仏優勝までの大会成績は、
全豪、全仏、マスターズ3勝(マイアミOPでは錦織を決勝で破りました。) を含む、
9大会中7回優勝しています。
これって、とんでもない数字なんですよ?
世界中のテニス関係者や選手たちから、GSで優勝できる才能がある!と言われ続けている錦織が、いまだ1勝もマスターズでさえも優勝できていないことを考えれば、どれだけの偉業なのかを想像していただけるのではないかと思います。
ジョコビッチ同様、フェデラー、ナダル、マレーも複数回のGSタイトルと数多くのMSタイトルを獲得しています。
ほぼこの4人だけで、この10年間それらのタイトルをシェアしています。
これこそが彼らが
” BIG 4 “
と呼ばれる理由です。
しかしながら、現在のジョコビッチの姿は、ちょっと想像の範疇を超えていました。
それほど昨日の試合は衝撃でした。
全く身体に切れがなく、ショットの精度も低く、以前なら確実に追いついてウィナーにしていた球さえも、最後まで追いかけられない・・・。
俺様オーラゼロのジョコビッチ。
これは誰?
いやいや、本当にそんな気がするほどのジョコの変わりように愕然としました。
プライベートの問題や、つい先日チームの全員を解散してしまったことなど、色々憶測が流れていますが、何が彼をここまで変えてしまったのか、真相はわかりません。
ここまでくると、もう燃え尽き症候群とは言えないと思います。何かあるんでしょうね。なんだかわからないですが。
とはいえ、ジョコビッチはまだ29才(今月30才)で若いですから、そのうち復活してくるのは間違いないとは思います。いつになるのかはわかりませんが。(早いと良いな)
それにしても、2014年の全米以降、全く錦織はジョコビッチに勝たせてもらえなくなって「こんちくしょー」と思っていましたが、こんな弱弱しいジョコビッチは見たくないです。
強い強いジョコビッチを、力で錦織がねじ伏せて勝つ!
これを見たいです。
なので、
ジョコビッチ早くもどってこ~い!!
ということで、今後の状況を見守りたいと思います。
錦織もちゃんと休んで、メッチャ強い状態で戻ってきてね。
ではでは、Yuriでした。
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