Yuri(@yuri_lovesiames )です。
突然ですが、日本語って本当に不思議で特殊な言語ですよね。
なぜなら
- ひらがな
- カタカナ
- 漢字
と3種類もの違う言葉を組み合わせて使うからです。
他にそんな言語ってあるんでしょうか?
3種類の言葉を全部(漢字は全部は無理ですが・・・)覚えた上で、適切に組み合わせて使うのは、決して簡単ではないですよね。
これによる弊害は、外国人が日本語を習得するのが大変であるということだけでなく、日本人が英語を学ぶ場合でも起こりえます。
その大きな理由がカタカナです。
いわゆる「和製英語」です。
今回はこの「カタカナ」と英語の関係についての話です。
和製英語(カタカナ)について
日本人が日常的に使っている和製英語(カタカナ)は基本的に外国語由来ですが、実はそれらの中には英語から来たものではないものが多数あります。
この事が混乱を招いています。
私が英会話スクールで教えていた時も、これによって毎回別の生徒が来るたびに、また同じことを繰り返し教えなければならないという無駄な作業を繰り返していました。
今回はそれらを少し紹介します。(種類や順は不同)
間違えやすい和製英語(カタカナ言葉)
左が和製英語()内は元の言語など、右が英語です。
*英語が読めない人のためにカタカナ読みもつけましたが、正確な発音の表記にはできませんのでご了承ください。
- パン(ポルトガル語)→ bread(ブレッド)
- マロン(フランス語)→ chestnuts(チェスナッツ)
- アンケート (フランス語)→ inquire(インクワイア)
- アルバイト(ドイツ語!)→ part time job(パートタイムジョブ)
- ホチキス (発明者か販売会社名)→ stapler(ステイプラー)
- シャープペンシル → mechanical pencil(メカニカルペンシル)
- パーカー → hoodie(フーディ)
- コック(オランダ語)→ cook(クック),chef(シェフ)
- シュークリーム(フランス語)→ Cream puff(クリームパフ)
- スリム/スマート → slender(スレンダー)
- ナイーブ → sensitive(センシティブ)
- イクラ(ロシア語)→ salmon roe(サーモンロー)
- テレビゲーム → video game(ビデオゲーム)
- 石油ストーブ → oil heater(オイルヒーター),kerosene heater(ケロシンヒーター)灯油はkeroseneと言います。
- ガスストーブ→gas heater(ガスヒーター)
- ガスコンロ → gas stove(ガスストーブ)⇅混乱注意w
- 段ボール → cardboard box(カードボードボックス)
- ノルマ(ロシア語)→ quota(クウォータ)
- ビニール袋 → plastic bag(プラスティックバッグ)
- ペットボトル → plastic bottle(プラスティックボトル)
- フライドポテト → french fries(フレンチフライズ),chips(英 チップス)
- コンセント → outlet(アウトレット), socket(英 ソケット)
- ノートパソコン → laptop(ラップトップ)膝の上に置くの意
等々・・・
ポルトガル語やフランス語、ロシア語、オランダ語、ドイツ語まで、まあとにかくいろんな国の言葉をごちゃまぜにして使っています。私たち日本人の特性なんでしょうか?
これらを考えてみても、日本語は何とも不思議な言語だと思います。良いか悪いかは別として。
とは言え、上記のような「和製英語」という名のカタカナは、もう日本語として認識されているので、しょうがありません。
日本は島国であり、江戸時代には300年もの間、鎖国をしていたようなちょっと変わった国だと思います。にもかかわらず、変化に強い国民性があるように思います。
古い文化を大事にしながらも新しい物をどんどん取り込んで、自分たちの文化として楽しんでしまう・・・。これって鎖国をしてた反動だったりして?
それでも、自国の中だけで日本人同士で使ってる分には単なる文化だと思うので、それほど問題ないと思います。
しかしながら現在の日本は昨今のグローバル化に従って、英語を身につけなければ世界で通用しないと言われるようになって久しく、英語の習得(特に英会話)に力を入れだしました。
そんな中で、上記のようなエセカタカナ英語に惑わされてしまう日本人が続出しています。
私でさえも、たまに「あれ?これ英語だったかな?」と迷うことがあります。
例えば、現在行われているテニスのウィーン大会。この「ウィーン」という言葉は現地オーストリアの公用語であるドイツ語であって、英語では「ヴィエナ」になります。
また、ベネチアはイタリア語でベニスが英語とか。
一体どっちを使えば良いんだ~!?と混乱すること多いです。
こんな混乱を避けるためにも、私は小学生の低学年のうちからしっかりと英語教育をすべきだと思っているのですが、現実には全く立ち遅れているんですよね~。
参考記事
子供のうちから「マロンケーキ」とか「シュークリーム」とか使っていれば、それらは英語だと思い込んでしまうのは当然ですよね?
脳がまだ柔軟な子供の段階から正しい英語もちゃんと教えて、日本語のカタカナと英語の違いを学ばせてあげたいものです。
カタカナ英語をやたら使う人が増えた
最近は上記のような和製英語のカタカナではなく、英語をそのままカタカナにして日常会話にも使っている場面もよく目にするようになりました。
全てがいけないとは思いません。いくつか私自身も日常的に使っているものもあります。
例えば、仕事や趣味の範囲でもう周知されているようなもの、ネガティブ、ポジティブ、モチベーションなど・・・。
でも、さすがに最近ちょっとそれは変じゃない?と思う言葉がやたら耳に入ってきて、行き過ぎな気がしています。
*ここから辛口注意w
例えば、ビジネスマンや政治家が最近よく使う言葉
- ガバナンス
- スキーム
- カンファレンス
- アジェンダ
- ローンチ
- カタルシス
- コンセンサス
- リスペクト
- ソリューション
- コンピテンシー
- マニフェスト
- リテラシー
- etc
ここまで使うなら、
「全部英語でしゃべりなさいよ!」
と思います。
若い人達が使う造語的なものは海外でもよくあることだとは思いますが、ちゃんとした大人、それも例えば政治家だったり、普通の会社員だったりという人達がこういう言葉を使っているのを聞くと、超~イラっ💢とします。
「日本人なんだから、それに対応する正しい日本語を使いなさいよ、いい大人がみっともない!」
まるで子供が新しいおもちゃをもらって、他の子にそれを見せびらかしているような
「こんな言葉知ってるんだぞ、どうだ、凄いだろう?エッヘン!」
的な感じ?
例えば、友人同士で会話をしている時に、相手が外国人だったりバイリンガルだったりする場合に、英語と日本語が混ざってしまうことがありますが(私もよくそうなりますw)、それとは全然違う話です。
日本人同士(それも下手すると両方とも英語は話せない)のちゃんとした大人が、変なカタカナ英語を使って話すのがおかしいんです。それも公の場で。
まあ業界人同士が彼らの中で通用する言葉を使い合っているならまだ良いのですが、政治家が国会で話すときにスキームが~、マニフェストが~、コンピテンシー・・・って。
日本の社会を動かしている中枢にいる人達が、変な英語交じりの日本語を意図的に使ってるのって、なんかとても残念な感じがします。逆に頭悪そうに見えます。
実際、英語をちゃんと話せる人からすると聞いてるだけで本当に恥ずかしいですよ?知ったかぶりな感じで、でも使い方も発音もおかしいし。
はっきり言って失笑ものです。
何でそうなっちゃったんでしょうね。本人たちに聞いてみたいです。
でもこれもそのうち、日本語の一つとして認識されちゃうんでしょうか?
なんだか薄っぺらくて私は嫌です~。涙
日本語はとても美しい表現や言い回しがあり、微妙なニュアンスも伝わるようにさまざまな使い方ができる美しい言語✨
だと私は思っているので、こんな横文字連発の変な言葉が普通になってしまうのは本当に悲しいです。
というわけで、今回は日本語(カタカナ)の不思議な世界について書いてみました。
また何か気がついたら追記していこうと思います。
Yuriでした。
追記&修正:10/24 15:20 ちょっと修正しました。
コメント
今更ながら…この記事滅茶苦茶同意です。
なんと言いますか、「テレビ」とか「リモコン」とかも日本語にすれば「受信機」とか「遠隔操作機器」等と言えます。それでも皆が前者の呼び方をするようになったのは、多分ですが日本に導入された時にそれまで日本にほぼ無かったものだからなんじゃないかと思えます。日本語をあてがうよりそのままの外国語、或は略語を使った方が良かったんだろうなと想像できます。或は単純に「テレビ」「リモコン」の方が短くて呼びやすいというのも一つの理由かもしれません。
なんとなくですが、これらにはその呼び名になった納得できる理由がある気がします。(もしかしたら単に「格好いいから!」という理由かもしれませんが!笑)
ただ、「ガバナンス(内部統制)」や「エビデンス(証拠)」「マニフェスト(政権公約)」 なんかは「おいおい既に日本語であっただろ!」って突っ込みたくなってしまうんですよね。ものによっては横文字の方が長くなってるし…。いくら言葉は変わっていくものとはいえ…自然な流れでない気がして「もし増えたらなんかやだなー」と思ってしまいます。
yuriさんも言ってましたが、一部の政治家達の唐突な横文字言葉に
「こんな言葉知ってるんだぞ、どうだ、凄いだろう?エッヘン!」
という以上の意味が見えてこないなぁというところが素直な気持ちです。その言葉にする意味はなんなの?と聞きたくなる…人の前で喋る仕事なのに知らない人に伝わりにくいだけでは?…とも言いたい。
横文字が嫌いではないのです。僕は○ンダムとかSF作品とか大好きなので横文字そのものはむしろ全然良いというか、その世界に合っていれば滅茶苦茶格好いいとすら思います。
ただ、例に挙げられた国会ように、賢いはずの大人達が必要でもないのにやたらと使ってるのを見るのは………………となりますね(哀)
ももきさん、賛同いただけて嬉しいですw。もう本当に嫌なんですよ、意味もなく英語をそのままカタカナにして使いまくってどや顔してる大人たちが。もちろん私も状況に合わせて使いますが、あくまでもその言葉がもう日本語の一部として認識されてるものや、業界内で常識になってる言葉だけです。
カタカナ自体は日本の文化ですし、日本語や日本自体の多様性を表す独特な文化なので良いんですよ。ガバナンスだのエビデンスだのは全く次元が違いますよね。くだらなすぎます。ルー大柴か!ww
ルー大柴!笑
まさに!!
ルーさんみたいに「今からふざけますよ!」って雰囲気で言うならわかるんですけどね 笑
今度から「無駄に横文字多用する人はルーさんに憧れてる!」と脳内変換すると穏やかな気持ちで見れるかもしれません。ルーさんになるには意味ない横文字使わないといけないですもんね。
いやまてよ…ルーさんに憧れるのは、それはそれで心配だ 笑
コマーシャルで「サ◯セス!」と叫ばれるたびにぞわぞわと気持ち悪さを感じている我が家です笑。
ROMさん、気持ち悪いですよね~(笑)。私はコマーシャルはまだそこまで気にならないのですが、政治家が国会でカタカナ英語を連発しているのを見た時には正直ドン引きでした。
固有名詞についてはある程度割り切るしかないと思っています。英語圏行ったら「ミシェルクラン(Michel Klein)」は「マイケルクレイン」と読むんだよとBack to the future を見ながら友達に教えたこともあったような…笑。
記憶違いでした。「ミシェルクラン」でなく「カルバンクライン」でしたね。「カルビンクレイン」と名前を発音したのでした。
ボケてます(^◇^;)。
フランスやイタリアブランドもの英語読みは結構ネタでした。
政治家の英語多用については何も語りたくないですね。子供達が中学生の頃「日本語使った方がわかりやすいのに。この人たちはわざとわかりにくくしてるの?」と呆れていました。中学生に政治家不信を抱かせるって…誰に向けて政治を発信しているのやら?
固有名詞は難しいですね。個人的には本来の発音に合わせたいですが(特に人の名前)、英語読みは逆に違ってしまうこともありますしね。ハチャノフ(元)がカチャノフになってしまったり、ベルディヒがバーディックと読まれたり・・・。日本は混在し過ぎて統一もされてないのでどっちを使うか混乱するんですよね~。都市の名前なんかこれが英語なのか現地の言葉なのかわからなくて困ること多数。ヨルダンはジョーダンだし、アテネはアッセンス?ww
フィレンツェはフローレンス。エッフェル塔はアイフルタワー…。わっはっはっ!いったいどこだ?ですね。
ちなみに日本では当たり前の「テイクアウト」、英語では「take away」とか「to go」が一般的。カタカナは「日本語表記」であって「英語ではない」と認識することが大切でしょうね。
このシリーズ面白いですね。今度記事に追記しようっとw。