こんにちは、Yuriです。
昨日の全仏3日目は、錦織圭と大阪なおみほか、日本人選手も多数登場しました。
結果は、錦織はコキナキスに辛勝、無事2回戦に進みました。
大阪なおみは残念ながら、1回戦で敗退してしまいました。
試合を全部は見れなかったのですが、かなりフラストレーションを溜めていましたね。何回かラケットを投げてしまっていました。思うようなプレーはできなかったようです。
昨日の記事でも少し言及しましたが、クレーでのフットワークに少し苦労しているように見えました。思ったようにショットも決まらず、決めた!と思ったショットをカウンターで切り返されたり。クレー特有の球足が遅くなることで、相手が返せる球も多くなり、先にミスしてしまうという光景を何回か見ました。
怪我明け?ということもあり、今回は少し難しかったのかもしれません。
さらに、やはりクレーコートにおいては、ビッグサーバー、ビッグショットを持つ選手は、普段より多く球を返されるということで、自分の武器が少し弱まるのかもしれません。
ポテンシャルは高い選手ですから、この先更なる飛躍を遂げてもらいたいです。
錦織はコキナキス相手に辛勝
微妙かな?と思った緑のウェア↑でしたが、意外にローランギャロスの赤土に映えて良かったです。でもパンツの色が合ってない気がするけど・・・(笑)
錦織は4-6,6-1,6-3,6-4でコキナキスに勝ちました。
最後まで安心できない試合だったと思います。これがグランドスラムですね。
まずは、コキナキスが良かったと思います。
想像していたよりもはるかにパワフルで、攻撃的で、ショットの精度もサーブも良く、ちょっと意外でした。全く思っていたような展開にならず、錦織も立ち上がりから押し込まれることが多く、ひやひやしました。
特にサーブは威力もコースも良かったですね。何度もダブルファースト(セカンドサーブもファーストサーブのように打つこと)でエースを取られましたし、「コキナキスってこんなビッグサーバーだったっけ?」と少ない記憶をたどってしまいました。
2年間、ほとんど試合に出ていなかった選手には全く見えませんでした。(◎_◎;)
特に第1セットは、コキナキスのサーブやウィナーがどんどん決まり、ストロークでも先に展開され、ダウンザラインを打たれるというシーンが何度もありました。錦織が先にこれをやりたいのに、というプレーをコキナキスがしていたと思います。ショットの精度も高かったですね。何度もライン際に打たれ、ウィナーを取られていました。
錦織はというと、立ち上がりがそんなに悪かったとは思いませんでしたが、ストロークのコースが甘く、ことごとくコキナキスに返された挙句に先にウィナーを決められるという展開で、さらにダブルフォルトで自身のサービスゲームを落としたのが痛かったです。
なんかデジャビュ?先週のジュネーブの大会でミーシャ・ズベレフに負けた時の試合の展開をほうふつさせる試合運びで、ストロークが単調で攻めが遅く、コースも甘いため決定力がなく、相手に先手を取られるパターンが多かったと思います。前後の揺さぶりを使って欲しかったのですが、ドロップショットもほとんど使いませんでしたね。
その後、第2セットになってようやくエンジンがかかり(いつものことw)、安定したプレーで6-1でこのセットを取ります。これでちょっと安心できるかと思ったら、コキナキスもあきらめてはいませんでした。
第3セットはいきなりブレイクされて0-3に!ああ、シーソーゲームか~とフルセットを想定しつつ見ていましたが、錦織がレベルアップ!ダブルブレイクでこのセットを6-4で取り、第4セットに突入します。
第4セットはいつもの強い錦織のプレーだったと思います。
ショットの精度も上がり、相手を左右に振り回し、チャンスボールでは前に出て決める。理想的な展開で、これぞ錦織!というプレーが随所に見られるようになり、それに伴って、コキナキスは徐々に戦意を失っていったように見えました。1ブレイクの後、最後のSFMはしっかり締めて6-4でこのセットを取り、ゲームオーバー。
セットカウント3-1で錦織が勝利しました。ほっ。
錦織の真骨頂はショットメイキング!
錦織の真骨頂は、その類まれなるショットメイキングにより、相手選手をこれでもかと振り回し、頭も体も疲れさせたところに、ウィナーを決める、というところにあると私は思っています。
もちろん、安定のバックハンドや威力のあるスピンの効いたフォアハンド、フットワークの良さや、時折放つエアKも大きな武器ではあるのですが、
あの、体力魔人のダビド・フェレールや、クレーキングラファエル・ナダルでさえ、
「錦織とやる時は、いっぱい走らなきゃいけないことを覚悟しないといけない。」
と言わしめた、ショットメイキングが彼の一番の武器であると私は思っています。
それが最近あまり見られなくなっているのが、今年結果が出ていない理由の一つじゃないのかなと私は思います。原因はやっぱり手首の影響なのではないでしょうか?
これは単なる私の憶測にすぎませんが、あのショットメイキングができるためには、手首が自由自在に返せることが重要じゃないかと思います。その手首に痛みがあることで、アングルをつけたショットやドロップショットを打つことが難しくなっている可能性があるのではないかと思っています。
もしそうだとすると、この全仏、錦織はかなりタフな戦いを強いられる可能性があります。一番の武器(私がそう思っている)を自由に使えないまま、勝ちあがらなくてはいけないかもしれません。そうでないことを祈るのみなんですが・・・。
もちろん、錦織の武器はそれだけではないですし、テニスIQの高い頭の良い選手なので、今ある武器を最大限に使って勝つ方法も考え出してくれるのではないかと思っています。チームもいますしね。(マイケル・チャン、ダンテ、オリバー・・皆さんお願いします)
手首が最後まで悪化することなく持ちますように!
今回、本人も試合後のインタビューで言っていたように「最後まで危なかった。」です。
コキナキスが良かったこともありますが、それよりも錦織がまだ、一番良い時のプレーが出来ていないことが原因だと思います。
今回もジュネーブ大会同様、ドロップショットはあまり使っていませんでしたし、アングルショットも最後のセットまであまり出ませんでした。逆に球が内側に集まってしまって全部返されることがほとんどだったんじゃないでしょうか?
本人の余裕のなさも見え隠れしました。相手の逆を突くショットがあまりなく、コキナキスがいるところいるところに打つため、本当に一本で決まらず、ラリーが続き、相手に先に決められるパターンも多かったと思います。コキナキスの予測が良かったとも言えますが、錦織が相手の動きを予測できていなかったとも言えます。
WOWOWブースでの錦織のインタビューの中で、
「第一セットは自分の球が浅くて攻撃していなかったのが原因と分かっていた。」
「4セット目から良いプレーが出来て最後は良かった。」
「最後は自分から打っていけてよかった。」
と言っていたので、自分でも自身の状態と原因はわかっているようですので、2回戦からは修正して、「クレーで強い錦織」を最初から見たいものです。クレー・ニシコリと呼ばれたこともありましたよね~?
次の相手はジェレミー・シャルディー(フランス)です。
勝ち越している相手ですが、地元フランス選手ですからアウェーになることは間違いありません。最初からしっかり自分のテニスをして勝って欲しいと思います。
頑張って欲しいです!
大会4日目はダニエル太郎と奈良くるみが2回戦に登場
全仏も、もう4日目です。
ダニエル太郎が2回戦に登場します。
相手はカレーニョ・ブスタ(スペイン)です。
本人曰く、「まだ勝ったことがなく、自分と似たタイプだけど、前にも出てくる。」
そうですが、ここは頑張って勝ってもらいたい!!
風邪もおそらく治り、体調も回復して上向きになっていけば、またエネルギーも出てくるかもしれません。もっとベースライン近くに上がり、積極的に攻撃的にプレーしていけば、十分勝つチャンスはあると思います。
彼のブレイクスルーを期待したいです。
奈良くるみちゃんはビーナス・ウィリアムと対戦です。
センターコート(フィリップ・シャトリエ)の第一試合です!!
もう何も言うことはありません。
全てを出し切ってきてください!!
応援してます。
Yuriでした。
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