Yuriです。
現在ATPツアーは、スイスのバーゼル大会とオーストリアのヴィエナ(ウィーン)大会が行われています。
どちらも500大会で、これが終わるとマスターズのパリ大会を残すのみとなり、
いよいよ最終決戦のファイナルズにだれが行けるのか?
戦いも佳境に入ってきました。
ところで、ATPファイナルズって?
と思った方もいるかもしれませんので、
今回はATPファイナルズについて書いてみたいと思います。
ATPファイナルズとは?
ATPファイナルズとは、全ATPツアー大会が終了した後に最後に開かれる、
その年のTOP8だけが出られる大会です。
↓こちらは2015年の集合写真です。錦織~この舞台にまた戻ってきてね😢
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フィギュアスケートで言うなら、グランプリシリーズがATPツアーで、グランプリファイナルがATPファイナルですね。
試合数は全く違いますが・・・。
今年から日東電工がスポンサーになり、2020年まで大会の名前にもNITTOがつくことになりました。
なので、現在の名称は
Nitto ATP Finals (ニットーATPファイナルズ)
になります。
大会はイギリス、ロンドンにあるO2アリーナで行われます。
↓まるで深い海の中を思わせるようなスタジアムです。
出場できるのは、レースランキングを元に、
その年のポイントを一番稼いだ選手が上から8人のみ!
という、
まさに頂上決戦✨
の大会です。
さらに大会中は、万が一怪我や何かで出場選手が出れなくなった場合の
alternateオルタネイト(代役・補欠)として2人が待機することになります。
試合形式は、8人を2グループに分けての総当たり戦です。
そしてそれぞれのグループの上位2人がセミファイナルに進むことができてトーナメント形式で試合をします。
その勝者が、ATPファイナルズの優勝者ということになります。
出場者が獲得できるポイントと賞金が破格中の破格!!
とにかく全てがとんでもないです。
シングルスの場合だけとりあえず書きます。
まずポイントについてですが、
- 総当たり戦1勝につき200p
- 準決勝に勝つと400p
- 決勝で勝つと500p
となっています。
凄くないですか?
最初の総当たり戦で1勝するごとに200ポイントが与えられますが、3人と戦って3勝すると600ポイントを得ることになります。
ATP500の大会を優勝するより多いポイントがもらえちゃうんですよ?
その後勝ち抜けて、準決勝で勝つとさらに400ポイント。
そして、優勝すると500ポイントです。もし、全勝で優勝すると、
トータルで1500ポイント!もこのATPファイナルで稼げてしまうことになります。
驚! (◎_◎;)
そして、ポイントはもちろんですが、
賞金がまたすごい!
まず、オルタネイトの待機選手にも賞金が出ます。
たとえ試合がなくてもです。
その金額がこちら。
$105,000 補欠の選手(待機のみでもOK)
$191,000 出場選手全員もらえる
$191,000 総当たり戦で1勝するごとにもらえる
$585,000 準決勝で勝つともらえる
$1,200,000 優勝するともらえる
$2,549,000 全勝優勝者の賞金総額
ええっと~、今現在(2017.10)為替は1ドル113円なので・・・・・・・・・
補欠の選手は試合に出なかった場合でも、
1186万円!?
出場選手は出るだけで2100万円!?
勝つごとに2100万円で、
準決勝で勝って決勝に行くと6600万円で~、
優勝すると1億3500万円ですか、ほ~・・・。
って、ほ~・・・じゃない!!
もうこれって、凄すぎて何かよくわからない金額ですよね。
待機してるだけで1000万円とか、ありえないでしょ?
これを見ただけで、いかにこの大会にに出ることが凄いことなのか、わかりますね。
こんな大会に、錦織は2014~2016の3年間、出続けたんですよね。
その上、準決勝にも2回も行っています!
いや~、やっぱりとんでもなく凄いんですよ、錦織圭。
ちなみに去年の優勝者はアンディ・マレーでした。
残りの切符はあと2枚(2017.10/26現在)
既に6人がクオリファイし、残る切符は2枚です。
今現在決まっているのが以下の6人です。
- ラファエル・ナダル (優勝経験なし)
- ロジャー・フェデラー (6回優勝)
- アレクサンダー・ズベレフ (初出場)
- ドミニク・ティーム (2回目)
- グルゴール・ディミトロフ (初出場)
- マリン・チリッチ (3回目)
ご承知のように、
- ジョコビッチ
- マレー
- バブリンカ
- 錦織
- ラオニッチ
- ベルディヒ
と、かつての出場者(優勝者も)がこぞって怪我で欠場していますから、
今年は初出場の選手が多くなりますね。
それらの選手にとっては超ラッキー✨という感じじゃないかと思っています。
だって、今休んでる上記の6人全員とナダルとフェデラー入れたら、もう8人じゃないですか!(ちょっとひいき目あり?w)
でも、そのラッキーをモノにできるかどうかはもちろん実力次第です。
ズベレフもディミトロフも今年は頑張ってますからね。
クオリファイの可能性が高いのは・・・
で、残りの2枚の切符ですが、
今のところ1番手はダビド・ゴファンです。
続いてカレーニョ・ブスタ。
二人とも現在行われている大会で勝ち上がってますので、この二人が入る可能性は高いと思います。
その下にサム・クエリーとケビン・アンダーソンがいます。
更にツォンガとデルポトロ!
じわじわ来てます。
特に、デルポトロの勢いが止まりません。
先週のストックホルムの大会でディミトロフを破って優勝し、ついにランキング19位まで戻してきました。
上海大会では、手首を負傷して一時はどうなることかと思いましたが、
蓋を開けてみれば、元の鬼強いデルポトロでしたし、その後も勝ちまくってます。
現在彼が出場しているバーゼル大会は、フェデラーの地元の大会ですが、
実はフェデラーはデルポトロに2012,2013年と、2度続けて決勝で負けています。
*フェデラーファンとしては非常に悔しい決勝でした。それも2年続けて!
でもその位、デルポにとっては相性の良い大会ということになります。
今年はどうなるでしょうか?
フェデラーとは、当たるとしたらやはり決勝になります。
そのフェデラーはトップハーフなのでこのまま行くと、シャポバロフと当たる可能性があります。(そのシャポバロフは今日、マナリノと当たりますね。マナリノは今年すごいですね。このまま上がっていくんだろうか?色々な意味でw、見逃せない感じがします。)
デルポトロはボトムハーフで、同じ山に去年の優勝者のチリッチ(準優勝は錦織だった)もいるので、どちらかが決勝に上がってきそうな気がします。
どちらにしてもみんなラストスパートです。
結局は、最後のパリ大会で決まりそうですね。
なんだかんだ言って、結局最後まで目が離せないです。
個人的には、ゴファンとケビン・アンダーソンに入って欲しいです。
ではまた、
Yuriでした。
コメント
チリッチ選手は、3回目ですね(`・ω・´)ゞ
チリッチ選手、2014年は、結局9位での出場でした。ナダル選手が欠場したので、丸く収まりました。
GS優勝者の救済ルールができたのは、1992年にアガシ選手が全英で優勝しながらもシーズン末10位に終わって出場を逃がしてしまったのが、きっかけでした。
この救済ルールの適用を受けたのは、2001年にイワニセビッチ選手が全英優勝で15位ながらも出場した例があります(`・ω・´)ゞ
そうか、去年も出てましたね。下団さんありがとうございます。
そういえば、2014年はナダルが辞退したんでした。ナダルは実は3回も欠場してるんですよね。
一度も優勝したことないし、サーフェスもあまり好きではなさそうです。
おお、イワニセビッチが適用されたんですね。
この辺りのソースはどこに行けばわかりますか?
すみませんm(_ _)mソースは私の頭の中です(ΦωΦ)
あと、2004の全仏王者のガウディオ選手が10位で適用されていたと思います。
イワニセビッチ選手は、全英優勝時に120位台後半のランキングで、ガウディオ選手は、全仏優勝時に40位台半ばのランキングで優勝したので、それぞれ、シーズン末のトップ8入りはなりませんでした。
残り2枠は、ゴファン選手とクエリー選手に入ってほしいな~m(_ _)m
素晴らしい記憶力です!
皆さん思惑は違えど、ゴファンは共通ですね。
去年は9位?でオルタネイトで1試合しましたよね。
今年こそ、クオリファイして欲しいです。
さすが師匠の記憶力は素晴らしい。
私はゴファン選手&デルポトロ選手推しで…。ゴファン選手にはデ杯キリオス戦の時のプレーの再現を!!
ダブルスはいたと思うんですけど、シングルスはどうでしたっけ?
2014年のチリッチ選手は最終的には8位以内に入りました。その前にマレー選手がいちゃもんつけてたのはよく覚えています。
マレーがいちゃもん?そこまでは覚えてないな~(笑)。
たしか前半そこまでパッとしなかったのに、秋から毎週優勝して怒涛のポイント積み上げでファイナルに入ったんだよね、あの年のマレー。
チリッチ選手がまだ9位(?)の頃にツアーファイナルズ出場決定が出されたことについて「GS優勝者優遇はおかしい」的なコメントの記事を読んだ記憶があります。もちろんその後チリッチ選手が8位以内に入ったことでうやむやになっていますが…(^◇^;)。
2014年秋のマレー選手のイケイケ状態はすごかったですね。ファイナルズの頃にはアドレナリン使い果してたいたような気がしますw
マレーは本当に率直ですよね。ある意味イギリス人(スコットランドだけど)らしい。
マレーももちろんだけど、やっぱりBIG4と他の選手の一番の違いは、毎週優勝し続けられる体力な気がする今日この頃・・・。
私はゴファン選手とデルポトロ選手で…。
ちなみに…出場者はランク上位8人がセオリーですが、その年のGS優勝者で9〜20位であれば出場権が与えられます(2人以上いる場合は上位1名のみ)。その場合、8位の選手は控えにまわります。
2014年のチリッチとかバブリンカとか、あやうくそのパターンかと思いましたけど、
たしかちゃんとランキングで行けたんですよね?
誰かいましたっけ?GS優勝者で9~20位・・・。