こんにちは、Yuriです。
全仏が終わった~と思ったら、ほっとする暇もなくあっという間にグラス(芝)シーズンです。glass(ガラス)じゃないですよ? grass(草)です。( r と l の発音注意!)
それにしても、まったくちっとものんびりする暇がありません。
見ている人たちはまだいいですが、選手は本当に大変ですよね。
赤土の全仏オープンが終わって、この芝のシーズンに入るときは特に、いつも怪我人が続出します。クレーコートから芝のコートに変わることにより、フットワークを修正しないといけなくなるからだと思います。
錦織も去年、一昨年と2年続けてこのシーズンは怪我に悩まされてきました。
一昨年の2015年は、ドイツのハレの準決勝のセッピ戦で、試合が始まる前からすでに怪我を抱えていて直後のリタイア。(決勝でフェデラーが待っていたのに残念でした。そのフェデラーが優勝)
その後のウィンブルドンでは、怪我を押して出場したものの、初戦のボレリ戦(前年で2日間にわたるフルセットの末、辛勝した相手)では、フルセットの試合になり、途中テーピングを巻き直す場面もありどうにか勝ったものの、2回戦のヒラルド戦は戦うことなく棄権。
去年の2016年も、同じくドイツのハレの大会でわき腹を痛めてマイヤー戦を棄権、そのマイヤーが決勝でズベレフ弟に勝って優勝しました。
その後のウィンブルドンでは、4回戦までは怪我を抱えながら何とか勝ちあがるも、チリッチ戦を途中リタイヤすることに。
2017年の錦織の芝シーズン
今年はどうでしょうか?
今年も錦織はいつものように、ドイツのハレの大会から芝のシーズンがスタートします。
今年は、ダブルスにもエントリーしていて、一緒に組むのは全仏でも戦ったあの、
フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)33才、34位(2017.6.19現在)です。
どうやらこの二人、去年のITPLという国際的なエキシビションマッチで、
「ジャパン・ウォーリーアーズ」
という同じチームになって以来、仲良くなったらしいです。
確かにそのエキシビの試合の間中、ベルダスコがず~っと錦織にアドバイスをしていて、
「ベルダスコってすごくいいやつじゃん!」と思った記憶があります。
エキシビならではの繋がりですよね~。
ツアーで孤独に戦う、錦織には必要だと思います。
↑こちらの記事の中でも書きましたが、実はベルダスコと錦織って、なにげに要所要所で縁があるんですよね。フェレールほどではないのですが(笑)。
最初の対戦の2011年の全豪で錦織があっさり自滅気味で負けた時も「なんだ、どうしたんだよ?もっと期待してたんだぞ?」という感じで錦織を見ていたような気がしたし、
翌年のバルセロナで錦織がわき腹痛めて棄権したときは「大丈夫か?」って感じで近づいてきてくれてすごく心配そうな残念そうな顔をしていました。
2016年の全仏ではフルセットの死闘を繰り広げましたが、錦織に負けた後も「お前の方が上だったな」という感じで、さわやかにコートを後にしたのが印象的でした。
*すみません、あくまでも私の脳内の印象です。妄想と思っていただいてもかまいませんw。
でも、本当にスポーツマンシップにあふれた良い兄貴的なタイプだと思います。
そして、話は今年のハレの大会に戻ります。
すでにドローが決まっています。
錦織の1回戦の相手はなんと!
その、フェルナンド・ベルダスコです・・・。
ちょっとショック。
でも、しょうがありません。ツアーではたまにあることです。
ここは心を鬼にして、Buddy(バディ:仲間)をやっつけちゃってください。
そして、実はその先に実現してほしいことがあります。
それは、
2回戦で、ジル・シモンと当たって欲しい!!!
もちろん、ジルが上がってくる保証はありませんが、ぜひとも見たい対戦カードなんです。
なぜなら、錦織とシモンは一度も対戦したことがないから!
実は私、隠れシモンファンです。(別に隠れてはいないけどw)
ジル・シモン(フランス)32才 35位
ジル・シモン(フランス)です。
プライベートではやさしいパパですが、試合になると別人です(みんなそうですw)。
とにかく、左右に打ち分ける深いカウンターショットといい、あの守備力の高さといい、相手がだれであろうと最後まであきらめない姿勢や、何と言ってもあの粘り強さ!
シモンが相手だと、誰とやっても見ている方が息ができなくなるほどの泥仕合になります。
記憶に新しいのは、2016年の全豪での対ジョコビッチ戦ではないでしょうか?
何度ジョコビッチが負けると思ったか、あのジョコビッチが100回ものアンフォーストエラーを犯して、確かシモンにマッチポイントもあったような気がします。とにかく長時間のフルセットマッチで何度もシモンが勝つ!?と思いました。
結果は皆さんもご存知の通り、ジョコビッチがフルセットでシモンに勝ち、その疲れも見せないまま次の錦織にもあっさり勝って、フェデラー、マレーをも下し、結局優勝しました(あの時のジョコは今どこに?涙)。
それでも、あの試合はシモンの恐ろしさ(ちょっと大げさ)を垣間見せた1戦だったと思います。以前はフェデラーにも勝ったことがあり、フェデラーはシモンを苦手にしていた時期もあったと思います。
そんなシモンと錦織はまだ当たったことがありません。
以前たしか、パリの大会かどこかで当たるはずだったのですが、錦織が怪我で棄権して実現しませんでした。
是非とも今回、シモンの真骨頂のドロドロとしたストローク合戦を錦織と演じてもらいたいものです。でも、怪我だけは勘弁してください。お願いします。
とはいえ、一回戦でシモンはロシアの新鋭カレン・ハチャノフと当たるので、どちらが来るかわかりませんけどね。個人的な希望としてはシモンとの試合が見たいです。
錦織の芝のシーズンでの課題
この芝シーズンの錦織の課題は、
とにかく、「怪我をしない」ことにつきます。
2013年はフルセットでイタリアのセッピに負け(この時も怪我を抱えてた気がする)、2014はラオニッチに負け、2015年、2016年は怪我でリタイア。
今までウィンブルドンでは、思うような結果が出ていません。
そろそろ、錦織がウィンブルドンで活躍するところを見たいです。
修造さんが言うように「錦織は芝に合っている」とは私は全く思いません(すみませんw)。
ですが、伊達さん(伊達公子)があれだけ芝で活躍できるのだから、戦略次第で(例えばサーブ&ボレーやスライスをもっと増やしてうまく使うなど)十分上に行けると思います。
後は、相手がビッグサーバーだった場合の対策ですね。ぜひともフェデラーのブロックリターンをお手本にして欲しいと思います。
ただ、予測が外れてしまうとリターン自体が難しくなると思うので、チームの戦略と錦織コンピューター(試合中に相手を分析して修正していく能力)を駆使して、何とかリターン率を上げてもらいたいと思います。
気をつけるのはフットワークでしょうか?芝は滑るので、足元に気をつけつつテクニックでカバーして欲しいところです。ジョコビッチやフェデラーがよくやるように、スライディングをうまく使うのも一つではないかと思います。
でもやっぱり一番お手本になるのは、フェデラーですね。今年のウィンブルドンは優勝を狙っていると思います。彼の華麗なプレーをまた見られるかと思うと嬉しいです。
さて、錦織ももう、27才。
そろそろ本気でグランドスラムを取りに行って欲しいです。
でもまずは、怪我をしないでハレの大会で活躍できますように!
GAORAさん、ベルダスコとのダブルスも放送してください。お願いします。
では、グラスシーズンも錦織とフェデラー(と杉田、と太郎ちゃん)を応援しますよ~。
Yuriでした。
コメント
はじめまして!
短いグラスシーズンの始まりです。
できればポイントを稼いでほしいですけれど、ケガしないことが一番重要です。
試合の棄権ほど喪失感やガッカリ感はないですから…。
今季はファンのメンタルが試される時、まずはこの大会を昨年よりも良い成績で終えることを目標に一戦一戦課題を克服しながら戦ってほしいです。
いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。
ポイント稼いでほしいですよね~。
去年のことを考えれば、可能だとは思いますが、とにかく怪我なく行って欲しいです。
ウィンブルドンでまずはベスト4まで行ってもらいたいものです。
明日から始まるんですね〜 ワクワク、ハラハラ、ドキドキが。
初戦相手、ベルダスコ、私も大好きです。一昨年 ローランギャロスでダニエル・タローとの試合を観ました。ホント、ナイスガイでした。当時はお髭もなく、輝いてました。 あっ〜
Yuriさんの素晴らしい解説に、水を差しちゃいましたね〜! 今回もひとつでも多く試合を観たいですね〜 コメント 楽しみに見せて頂きますね〜♩
そうでしたね~!太郎ちゃんと全仏で!太郎ちゃん頑張ってましたが、ベルダスコがうまくいなした感じの試合だったような記憶があります。
実は、ベルダスコと錦織ってフェレールほどじゃないけど要所要所で縁があるんですよね。
あ!後でブログにこのこと追記しよ~っと。
思い出すきっかけをくれてありがとうございました。
ハレでは怪我無く頑張って欲しいですね。