北米ハードシーズンまで来ました。
前回のグラスシーズンの振り返りはこちらでどうぞ。

北米ハードシーズンは、とにかく山あり谷ありで、見てる方の神経がやられてしまいそうでした。
そう、錦織の戦線離脱です。これが本当につらかったです。
では北米シリーズの振り返りです。
2017年夏の北米シリーズ 錦織の結果

この記事に書いたように、ウィンブルドンが終わった直後にジョコビッチの怪我による今季終了がアナウンスされました。(彼のfacebookの内容を訳して載せています。)
ジョコビッチは、2016年の全仏優勝でキャリアグランドスラムを達成してから、すっかり以前の強さが影をひそめてしまいましたね。
*2018年1月現在、いまだに肘の具合は良くないようです。いつになったらあのメチャ強いノール(ジョコビッチの愛称)が戻ってくるのか・・・。
さらに!ワシントン大会中に今度はバブリンカが膝の手術のため、今季終了というニュースが飛び込んできました。
前年のグランドスラマーたちが、こぞって怪我でシーズンを終えるという、悪夢のような展開はこの後も続くこととなります。
ワシントン大会~MSカナダ大会
この時期のハードコートシーズンは北アメリカを中心にツアーが行われています。
錦織は以前優勝したことがある、ATP500 ワシントン大会を経て、マスターズのカナダモントリオール大会とアメリカのシンシナティ大会に出場した後、全米オープンに乗り込む予定でした。
ワシントン大会では、錦織は大会を通してアップダウンが激しかったです。
今まで負けたことのないドナルド・ヤング相手にフルセットになり苦戦したかと思うと、宿命の相手?デルポトロ相手に「これぞ錦織!」という素晴らしい試合をして勝利しました。


かと思うと、次の試合ではランキング200位台のアメリカの20才、トミー・ポール相手に、またもやマッチポイントを3本も握られるような、ギリギリの試合を強いられました。
そこをどうにか勝ったものの、次の準決勝のサーシャ・ズベレフとの対決では、またもや迷いのあるような錦織らしくないプレーで、完敗を喫してしまいました。
↓こちらでその時のプレスカンファレンスの内容を載せていますが、この辺りまで来るとマスコミ(海外の?)も錦織の不調について、突っ込んだ質問をするようになっていました。

このあと、マスターズのカナダ大会にシード選手として出場した錦織は、2回戦からの登場でガエル・モンフィスと対戦することになりました。
それまで一度も負けたことのない相手でしたが、試合のたびにフルセットの死闘になる因縁の相手でもありました。
この試合は、見ているのが辛くなるほどフラストレーションがたまる試合でした。
とにかく錦織がミスしまくり、後ろに下がり過ぎ、攻撃しない・・・と、錦織が負ける時の典型の状態で、相手のミスでもらった形でファーストセットをセットアップしたものの、続く第2セットのSFMを取り切れず、フルセットに持ち込まれます。
最終セットでは、何と4本もあったマッチポイントを取り切れず、なんと初戦で敗退することとなりました。

その後、気を取り直して頑張りたかったシンシナティ大会では、皆さん知っての通り、大会の直前に右手首を怪我して、その後のシーズン終了となりました。涙
その時のアナウンスの内容がこちら。

衝撃でしたね。
「パチンと音がして激痛」
なんて、聞いただけでヤバい!と思いました。
結果的には、錦織は手術を回避してリハビリで治す選択をしました。
*2018年1月現在、錦織は全豪の欠場を発表しました。
ディミトロフのマスターズ初制覇とナダルの全米優勝
上位陣が次々とコートから去っていく間に気を吐いたのは、若手とそれまで中々上に上がってこれなかった選手達でした。
サーシャ・ズベレフがカナダ大会でマスターズの2勝目を挙げると、
それまでは同世代と言われながら、錦織やラオニッチほど結果を残せていなかったグリゴール・ディミトロフがマスターズで初優勝。(ちょっと悔しかった・・・)

その後の全米オープンでは、更に欠場者が増え、ラオニッチとマレーもいなくなりました。

マレーの欠場が直前だったために第2シードがいなくなり、実質2トップのナダルとフェデラーは順当に行けば準決勝で当たることになりました。
おかげで、ボトムハーフが凄いことに!
BIG4もTOP10選手とも戦わずに全米の決勝に行きついてしまうという、前代未聞?な事態になりました。
結局、復活を遂げた元全米王者のデルポトロが準々決勝でフェデラーを破り、準決勝に進出。
そのデルポトロをナダルが破り、トップハーフは順調にナダルが決勝に到達しました。
ボトムハーフからはケビン・アンダーソンが初のグランドスラム決勝進出を果たしました。
結果は、ナダルの優勝でした。やっぱり強かった。

マイケル・チャンの話が素晴らしかった(WOWOW)
この大会中にWOWOWにゲスト出演していたマイケル・チャンが、番組の中で錦織の怪我の事も含めてかなり長い時間、色々な事を話していました。

彼の錦織をもっと上に引き上げたい!という強い気持ちが伝わる、良い内容でした。
マイケルの持つ、テニスに対する強い真摯な気持ちや戦略が2018年の錦織のテニスに活かされることを祈りたいです。
その前に、完全に怪我から回復して欲しいですね。
次が2017年の最後のまとめ記事になります。(その予定w)
アジアンスイング~ファイナルズまで、一気にまとめたいです!
Yuriでした。
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