Yuri(@yuri_lovesiames )です。
この記事は、
「留学せずに国内で英会話を習得する」
その方法を実際に一度も留学したこともなく、もちろん帰国子女でもないにもかかわらず、英会話スクールの講師になった私が詳しく解説するシリーズの第5弾です。
前回記事で、
英会話の習得には
まずは、基本文法(中学英語)の習得
それと一緒に単語力(ボキャブラリー)の強化
そして今回のリスニング強化と
最後はスピーキングです。
これらを一つずつクリアしていくのではなく、できるだけ同時にやっていくことをお勧めします。(おそらくそれぞれを完璧にクリアすることはできないので)
スピーキングだけは、少し遅れて始めることになるかもしれませんが、最終的には実践が一番大事なので、早めに始めてしまった方が良いと思います。
と書きました。
今回は、最後のスピーキングの習得についてです。
と、その前に!
この記事から読み始めた人で、これから英会話を習得しよう!と思い立ったばかりの人はこちらの記事から読むことをおすすめします。
スピーキングの習得
さて、スピーキングです。
一つの言語を最低限コミュニケーションに困らないレベルにするためには
- 基本文法
- 単語力
- リスニング
- スピーキング
この4つが必要、ということをこれまでの記事で紹介してきました。
その最後のピースとなるのがスピーキングです。
日本人は英語が話せない?
長い長い間、「日本人は英語が話せない。」と言われ続けてきました。
そして今もなお、その呪縛から逃れられていないようです。
これには根本的な日本の教育システムの問題があるので、現状ではいかんともしがたいです。
参考記事はこちら
国にどうにかしてもらいたいのは山々なんですが、↑この状況を考えると全く期待できず、そんなものを待っていたら100年かかりそうでその間に死んでしまいます(笑)。
そのため、現時点で日本に住んでいる人が英語(他言語)を習得し、実際に使えるようにするには、自力でどうすればいいかを追求していくしかありません。
元々中学~高校で6年間、大学まで行けば10年近くも英語を学んでいるはずなので、日本人は英語ができないわけじゃないはずなんです。(全く勉強しなかったという人は別ですw)
特に難関大学受験を経験した人であれば、相当高難度の英語を学んだはずです。(最低でも英検2級レベル)
じゃあなぜ話せないのかと言うと、単に話すためのトレーニングが大幅に不足しているからに他なりません。もちろん会話をするためには、相手が何を言っているのかわからないと話になりませんからリスニングも重要です。そちらは前記事で詳しく書いています。
以前から書いていることですが、私は語学の習得は楽器の習得に近いと思っています。
要するに、ピアノの習得を考えてみるとわかると思いますが、毎日毎日練習を積み重ねていくことで、指が勝手に動くようになり、楽譜を見てそこに書かれている音符を読み取って曲が弾けるようになり、最後は自分の気持ちをのせた音楽を自由に奏でることができるようになります。
これと同じだと思っています。
毎日話すことで英語モードの口の筋肉が使えるようになり、最後には自分の言いたいことがよどみなく自由に口から出てくるようになります。
ピアノの習得を考えれば、そんなに簡単にものにできないことは明らかですよね。でも、英語の方がピアノよりはるかに短時間で習得できますよ。
では、具体的なスピーキングの練習方法を書いていきます。
スピーキングの鍛え方
*まずスピーキングを鍛える前に、今までのステップ(基本文法、単語、リスニング)をある程度こなしてきていることが前提になります。
それらを全くやらずにいきなりスピーキングを鍛えようと思っても効果がありませんので、必ずそれらを最低でも同時進行で進めることを推奨します。
スピーキングを鍛えるためには簡単に言ってしまうと、
とにかくいっぱい口を動かしてしゃべる!
これしかありません。スピーキングの習得に早道はありません。
とはいえ、これだけではどうすればいいのかわからない人も多いと思うので、私自身が実践し、英会話スクールでも取り入れていた具体的な方法を書いていきますね。
一人でもできる方法
まずは、一人でスピーキングを鍛える方法です。
これをやらないと習得までかなり遠回りをすることになるので、空いてる時間に少しでもいいからやるようにしてください。
- 好きな英語の本を音読する(ハリーポッターでも、はらぺこあおむしでも、Drスースでも、あるいは本がなければ英語の問題集でも良いです。)
- 映画や海外ドラマ、あるいはBBCやCNNニュースをシャドーイングする
- 短い文章でも良いので、暗記して暗唱できるようにする
- 独り言を英語で言う(ある程度話せる人)
できる人は全部やる事を推奨しますが、まずは1番の「音読」ですね。
これを絶対にやってください!
はっきり言って、この音読を毎日続けることだけでも英語を話せるようになる可能性があります。素材は何でもいいですが、難しすぎない物じゃないと意味がありません。
自分が読んでも意味が分からないようなものは何回読んでも話せるようにならないので、自分が会話で使いたいようなフレーズが入っている、比較的易しい物から始めてください。
初心者であれば子供向けの絵本でも良いでしょうし、中学生以上のお子さんがいるならお子さんの英語の教科書や問題集でも良いでしょう。
読み書きのレベルが高い人であれば、自分が読みたい英語の本や文献、あるいはネットの英語のニュースをプリントアウトして教材にすることも良いと思います。
将来的に英検やTOEICを取りたいなら、それらの問題集でも良いかもしれません。その場合、しゃべれるようになることに目標を置いているので、必ず自分のレベルよりも低いもので練習してください。
読み書きができることと、どの程度の会話ができるようになりたいのかという事は、常に分けて考えた方が良いです。
2番のシャドーイングは、ある程度音読になれた中級者以上にお勧めします。
シャドーイングのコツは、音だけに集中して意味を考えないことです。
この練習の目的は、リスニングと口の筋肉のトレーニングを同時に鍛えることなので、内容がわからなくても全く問題ありません。
そのため、素材は何でもいいです。
3番目の暗記。
これ、実はとても実践的です。簡単な文章でも良いので、自分が言いたいと思うような内容を2,3文暗記して話せるようにしてみてください。
慣れてきたら、その暗記した文章を自分の言葉にして実際に使ってみてください。
私は英会話スクールに通っていた時に、よく「今日はこの文章を使って話をしよう!」と決めて、暗記した文章を使うようにしていました。
実際の相手に向かって使うと忘れないんですよね、これが。ぜひやってみて欲しいです。
4番の独り言は・・・私は飽きっぽいのであまりやりませんw。でもそれ用の本も出ているので、やってみたい方はそちらを参考にするのも良いかもしれません。
実際に外国人を相手にして話す方法
次に、実践ですね。
スピーキングは一人で練習しただけでも効果はありますが、やはりそれを実際に使ってみる場は必要です。
- 英会話スクールに通う
- オンライン英会話を使う
- 外国人の友人を作って話す
こんな感じでしょうか?
1番目の英会話スクール。
お金と時間に余裕がある人は良いと思います。対面で会話ができてその場でフィードバックももらえます。
ネックは単価が高いために頻繁にレッスンを受けられないか、受けられてもコストがかかることです。
最初に言ったように、楽器を習得しようと思ったら毎日練習が必要です。でも英会話スクールは毎日は行けないですよね?たぶん。せいぜい週に二日くらいでしょうか?
それも1回40~50分。これでは全く足りません。よっぽど自主学習に力を入れていて、その上でレッスンの復習をして次につなげられれば別ですが。
その上、スクールまで通わなくてはいけないですよね?場合によっては交通費や駐車場代もかかるかもしれません。
もちろん、それでも行ける人なら行く価値はあります。対面でしか味わえない直の交流は何物にも代えがたいものです。
とは言え、結果が出るまで続けないと意味がないのが英語学習なので、それらの欠点を補いつつ長く続けられるのが、2番目のオンライン英会話です。
とにもかくにも
安い、楽ちん、止めやすい!だから続けやすい!(笑)
これが英語学習には大事なんです。
一時期は色々なオンライン英会話スクールが乱立していましたが、最近は少し自然淘汰されてきたでしょうか?
私が使ったことがあるのは
です。
最初の三つは、メインがフィリピン人の格安オンライン英会話スクールです。
その中でもDMM英会話だけは、フィリピン人以外にもセルビアやリトアニアなどの東欧圏の講師がいて、良い先生に当たるととても良いレッスンが受けられます。ネイティブの講師のレッスンが受けられる一段上のコースもあります。
私はこのDMM英会話を1年以上使ってました。
QQ Englishはカランメソッドを試してみましたが、口の筋肉と瞬発力を鍛えるには良いかもしれないです。私はもっと自由に話したかったので途中で止めてしまいました。
でも先生の質は良かったと思います。
レアジョブ英会話は数回試しただけですが、その後DMMを使いだしたのでやめちゃいました。
最後のEF EnglishLive(イングリッシュライブ)は、全く毛色が違っていて、かなり本格的にガッツリとしたレッスン・・・というよりも授業が受けられます。講師もほとんどネイティブです。
こちらは英会話というよりも、英語の全てのスキルをしっかり学びたい人に向いています。読み書きも入っています。エッセイの添削などもあり、まさに英語学校さながらです。
時間があって、濃密に勉強したいならおすすめです。
私は半年くらいやってましたが、良かったですよ!
グループレッスンの受講なら予約もいらなかったので、気軽に受けられました。
3番目の外国人の友人を作るというのはけっこうハードルが高い上に、実際に友人になってしまうと練習相手になってもらう事が難しくなるので、勉強にはならないかもですね。
でも友達になれば、この人と色々会話がしたい!というモチベーションにはなるので、見つけられたらいいと思います。
こんな感じでしょうか?
あ!もう一つ思い出したので追記。
カラオケで洋楽を歌う!🎶🎤
別にカラオケ行かなくても家でも良いですけどね。w
ちゃんと暗記して完コピできるまで練習しましょう!
結構効果高いですよ、ハードルも高いけど・・・💦。
でも楽しむことは大事です!
Let’s challenge!
まとめ
英会話の習得は、英検やTOEICのような資格試験の点数を取ることと違って、一朝一夕で身につくものではありません。
試験なら傾向と対策をしっかりして準備すれば、点数を取ることはできるでしょう。
でも実際に生身の相手がいる「英会話」は、何年も地道に続けていくことで少しずつ身についていくものです。
半年だけものすごく頑張ったからといって、ペラペラにはなりません。
一時的に話せるようになっても、継続しなければあっという間にまた話せなくなってしまいます。
まずは、長期目標を立て、そこから短期目標を決めて、1年後の自分がどうなっていたいのか?そのためには何がどのくらい必要なのか?を考え、計画し、実行に移してみてください。
最後に、やり方はわかったけど続けられない・・・っていう人も多いのではないでしょうか?
学習を継続するポイントは
「習慣化」
です。
ご飯を食べるように、トイレに入るように、お風呂に入るように、1日15分でも良いので、英語に触れることを習慣化することです。
私がやった一番簡単な方法は、スマホのアラームで決まった時間(必ず時間が取れそうな時間帯)に「英語学習スタート!」という名前のアラームを毎日かけてました。
そのアラームが鳴ったら、必ず何かしら決めておいた英語学習をします。
また、お風呂に入る際にも二回に一回はスマホを持ち込み、落としておいた英語の教材を聞くようにしてました。
そんな感じで、「学習の習慣化」をつくることがゴールへの近道になると思います。
通勤している人は、必ず通勤時間を英語学習の時間にしてください。片道30分なら往復で1時間毎日勉強できますよ。片道1時間なら、2時間!
これは本当に効果的なのでおすすめです。
ということで、「留学せずに英会話を習得する方法」シリーズは一応ここまでですが、またちょっとしたTipsがあれば記事にしていこうと思います。
Yuriでした。
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