全仏オープンテニス5日目 錦織はシャルディに対して、本来の強さを見せつけてほぼ完勝!

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錦織、3回戦進出です!

フランスのシャルディ選手相手に、6-4,6-0、7-6、セットカウント3-0のストレート勝ちでほぼ完勝でした!

今回は白地に全仏カラーのラインの入ったウェアでしたね。とても良く似合ってました

この2回戦はかなり感覚が良かったんじゃないでしょうか?

1回戦で見られた消極的な内側に入るストロークから一転して、早い攻めとコーナーをつくような深いショット、序盤には錦織の調子のバロメーターにもなる、ドロップショットを織り交ぜながら、まさに手が付けられないプレーで、相手をノックダウンしたような試合になりました。

とにかく攻めが早く、攻撃的で、最初から最後までシャルディを圧倒してたと思います。

最後のMTO(メディカルタイムアウトの略)を取るまでは。

セットごとの流れ

第1セットの最初のゲームこそ、いきなりブレイクされてしまいましたが、その直後にブレイクバック、その後はお互いにサービスをキープしていましたが、良いところで錦織が先にブレイク。そのまま最初のセットを錦織が取りました。

第2セットに入ってからは、もう錦織劇場でした。

何をやっても決まる状態で、どこからでもウィナーが取れる状態。

ちょっとだけゾーン入ってた?(実は私的にはあまり気軽にゾーンって言葉を使いたくないと思っています。年に1度か2度、究極に集中した時のみ、訪れるような特別な状態だと思うので、しょっちゅうゾーンとか言うと、もはやそれはゾーンではないと思います。)

とにかく自由自在に左右に打ち分けて相手を振り回し、シャルディは錦織がどちらに打ってくるのか全然読めなくなり棒立ちのまま、全くポイントを奪うことができなくなっていきました。その勢いのままこのセットは6-0のベーグルで錦織が制します。

まさにこれが、前々回の記事で書いた、錦織の真骨頂が見れたゲームだったと思います。

攻撃が早くて正確、シャルディが良いショットを放っても、体制を崩されながら返したリターンがコーナーのオンラインに突き刺さる!シャルディは何度もあきれ顔で天を仰いでました。

「どうしようもないよ・・・。」そんなシャルディの絶望的な様子があきらかに見て取れました。

この流れのまま第3セットに突入。

相変わらず、錦織は高いレベルを保ったまま試合が進み、錦織はやりたい放題で面白いようにポイントを取っていきます。

そして怒涛の12連続ゲーム連取で、第3セットを3-0とリードします。シャルディはあきらかに戦意喪失状態だったと思います。

この時点で誰もが「もう楽勝、試合は決まった。」と思ったと思います。私も思いました。

しかし、ノリノリでゲームを奪ったその直後に錦織はMTO(メディカルタイムアウト)を取ります。

「え!?何で!?どうしたの!?」

2014年のマドリッド決勝で、ナダル相手にセットリードしてほとんど王手をかけていた矢先でのMTO,その後棄権というあの悪夢が頭をよぎりました。

結果的には1回戦からしきりに気にしていた、腕の付け根、右肩(右胸?)のマッサージを受けただけで大事に至ってはいないようでしたのでほっとしました。

しかしながら、このMTOを取ったことで、その後の試合の流れを大きく変えることになります。この間に、ほとんど死に体だったシャルディが落ち着きを取り戻し、再びファイトバックし始めます。一方、錦織はそれまでの無双状態が解かれ、少し弱気なプレーになったことで、シャルディにブレイクを許してしまいます。その結果、タイブレークにもつれ込んでしまいました。

結論から言えばこのセット、錦織がタイブレークを制して7-6のスコアでこの試合に勝利し、ストレートで無事、3回戦に進むことができました。

結果は上々、というより理想的な勝ち上がりだったと思います。錦織の状態も良く、心配していた手首の影響も見られず、MTOを受けるまでは錦織本来のショットメイキングによる振り回しにより、相手を戦意喪失させる、強い錦織だったと思います。

この状態をキープできれば、間違いなく錦織は優勝候補だと思います。

MTOの取り方は妥当だったのか?

気になったのは、MTOを取るタイミングです。

この件に関して賛否両論あると思いますが、以下は私個人の見解です。

もちろん選手は、どこか痛いところがあればMTOを取ることができます。ただ、今回の場合は、そのタイミングと、本当にMTOを取らなければならないような状態だったのか?というところに多少の疑問を感じます。

もちろん痛みがあったから、すぐにでも治療したかったか、あるいは予防的に取ったのかもしれません。でも痛み止めを飲んだりはしていなかったですし、その後のプレーでも特に痛がる様子はなかったので、後者だったのではないかと思われます(あくまでも私の見解)。

結果として、シャルディを生き返らせてしまいました。これが、相手がTOP10選手だったら、あるいはBIG4だったら、考える時間、自分を取り戻させる時間を与えてしまったことで、場合によっては試合をひっくり返されてしまうこともあり得ると思います。

今回のMTOに対しての是非は、私に言う権利はありません。結局は錦織本人にしかわからないことですから。でもわずかなことで、勝ち試合を逃す可能性もあるということは、想定しておくべきことで、その点も踏まえたうえでMTOを取ったのかどうか?ということに関しては?マークが私の中ではつきました。

と書いたところで、この件について語っている記事を見つけました。

試合後の錦織本人談(SANSO記事より抜粋)です。

記者:  第3セットの第3ゲームまで感覚の良いショットが見られたが、その後、マッサージした右肩の影響、ショットのクオリティーが若干落ちたように見えた

錦織: 「自分が打たなくなったのもありましたし、ファースト(サーブ)が入らなくて、セカンドを攻められてて。先にプレーされる場面が増えたのが原因だったのかな。彼もプレッシャーなくどんどん打ってきたので、自分の球が浅くなり始めました。最後、タイブレークを取られてもおかしくなかったので、3セットで終われてホッとはしています」

記者:  シャルディーが、自分は何の解決策も見つけられなかった。フィジオ(トレーナー)を呼んでくれた3分間のおかげで自分で考える時間ができたと言っていた。結果論としては、呼んだ方がよかったのか、そのまま行った方がよかったのか

錦織: 「結果的には呼んだせいで自分のリズムも崩れたし、相手を蘇らせてしまった。ああいう場面で集中力を保てるように、しっかりやりたい」

本人も、あのタイミングで試合の流れが悪くなったと思っているようですね。実際の怪我の状況がわからないので、取るべきだったか否かは何とも言えませんが・・。

後は右肩と手首が悪化しないことを祈るだけです。

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錦織の4回戦の相手は韓国のヒョン・チョン

チョン・ヒョン?ヒョン・チョン?チョンが名字でヒョンが名前ですね。紛らわしいですw。

将来を期待されたNext  Gen(ネクスト・ジェネレーション)の一人です。

試合自体は私はあまり見たことがないのですが、韓国の選手で、大柄でパワーもあり、スケールの大きいテニスをする選手だと思います。最近のズベレフ選手の活躍に勇気をもらっているのではないかと思いますので、油断はできません。

もちろん錦織とは初対戦です。

日韓対決とか煽るメディアもありますが、そんなことではなく、同じアジアの選手同士の対決ということで、ここはしっかりと

「まだまだアジアの先駆者として若い選手には負けないよ!」

という気概を錦織には見せてもらいたいと思います。

最初は様子見から入るのかな?錦織はいつも初対戦の相手の出方を探ってから、徐々にプレーを相手に合わせて調整していく傾向があります。

でも、錦織が錦織本来のテニスをすれば、相手が誰であっても簡単にはいかないはずですので、とにかく、相手を振り回して

「これが錦織か」

と初対戦の相手を圧倒してしまうことを期待したいです。

レビュー記事を書くのにいつも時間がかかってしまいますが、頑張って更新していきますので、よろしくお願いします。

Yuriでした。

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コメント

  1. youko より:

    yuriさん、ブログお疲れ様です。

    圭くん、凄かったですね。身体さえ問題なければ本当に凄いという事が改めてわかりました。

    さて、MTOですが、私は問題ないと思います。そもそも圭くんがトレーナーを主審に頼んだのは2セット目の5ゲームが終わった後なので、もしかしたら3セット目に入る前にMTOということになっていたかもしれません。シャルディさんも後がないわけですから捨て身で来るでしょう。3セット目はシャルディさんのサービスゲームからでしたし、お互いキープで2-1、シャルディさんリードでMTOだったかもしれません。それなら逆に「よし、行けるぞ」と思ったシャルディさんの気持ちを切ることになり、「いいところでMTOを取ったな」という評価になったかもしれません。
    結果論のような気がします。

    圭くんもMTOを取った事自体は否定していませんよね。
    「ああいう場面で集中力を保てるように、しっかりやりたい」何かがあって流れが変わりそうになっても、あるいは変わってしまった後でも、流れを引き戻していけるようにということだと思います。

    圭くんは、キャリアの違う年下の選手相手には強気ですから、明日は圧倒してくれると思います。

    • yuri より:

      youkoさん、コメントありがとうございます。

      そうですね。捉え方はそれぞれで良いと思います。
      結果的に今回はストレートで勝ちましたし、結局どちらが良かったのかは本人(とチーム)にしかわからないことなので。
      錦織はちょっと他の人とは違う感覚な持ち主だと思うので、本人が良いと思うことをするのが本人にとっては大事なことかもしれませんね。
      それでも、私はやっぱりあの流れを切ってしまったのはもったいなかったなあと思ってしまいます(笑)。

      明日はまたTOP選手らしい試合で、勝ってほしいです。